クラス ページ10
あんずside
昨日、月永先輩に似た女の子を見つけた。この学校には女子は私だけだと思っていたから。
うーん、兄弟かなんかかな?
「どうしたんだ? あんず」
「何かあったのか」
「僕達が相談に乗るよー」
いつの間にか私の近くに来ていたトリスタ。真緒くんはいないけど。心配? してるようだし、話してみようかな。
「あのね、昨日中庭で月永先輩に似た女子を見つけたんだけど………………何か知らないかな?」
「あぁ、そいつは…………」
この質問に北斗くんが答えてくれた。
「そいつは似ているのもしょうがない。正真正銘、月永先輩の双子だ。確か…………女王様、とか言われてたな。今日、俺たちのプロデュースだが、挨拶にでも行ってみるか」
へぇ、やっぱりそうだったんだ。双子だし、3年生かな。うん、挨拶に行こう。
「俺、初めて知ったぞ」
「僕も、あんまり聞かないね。月永先輩の双子さんは情報が全くないし」
「やっぱり、会いに行くのが一番いいな」
「じゃあ真緒くんにも言っておかなきゃね」
「あぁ」
今日の放課後、月永先輩の双子さんに逢いに行くことになった。不安もあるけど少し楽しみだな。
_______
____
❋
あいつ…………誰なんだ?妄想しないと………………すぐ答えを求めるのは面白くないしな!
って、あぁ!インスピレーションが降りてくる!紙持ってないし、壁にでも書くか☆
「月永!………………の妹! 壁に書くなと言っているだろう!」
「あ、ケイト! うっちゅ〜☆」
「いいから壁に書くのをやめろ!」
そのまま作曲してたらケイトに怒られた☆むぅ、僕のインスピレーションを邪魔したぞ!
「嫌だ! 邪魔をするな! がるるるっ!」
「全く、度し難い…………」
僕だって邪魔されたくないし、書き留めておきたいんだぞ!って…………
「レオにぃ!」
レオにぃ発見! 今すぐ行かなきゃ!
「レオにぃー!」
「おおー! ルルか! どうしたんだ?」
「レオにぃ見つけたから走ってきたんだ!」
「え、可愛い」
「えへへ」
レオにぃに可愛いって言われたぞ! レオにぃ大好きだ! 愛してる☆
「そういえばルル、今日俺たちのプロデュースだったよな?」
「そう! 楽しみにしてるんだぞ!」
「おう!」
28人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:むーちゃん | 作成日時:2020年1月5日 23時