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外に出ると、壁に寄りかかるようにして千冬くんが立っていた









彼の姿を見たら胸がキュッとなってまた泣きそうになった









ああ、これが愛しいという感情なのだと
なんて素敵な感情なのだと
心の底からそう思って心が温まっていく感じがした









足を止めたまま少し離れたところにいる彼をじっと見つめる









すると、そんな私の視線に気がついたのか









千「A。」









いつもの私が大好きな笑顔で私の名前を呼ぶ彼









堪らなくなって、彼の元へと走り出して思い切り抱きついた









いつもの体温、香り、そして優しい手に包まれる









急に抱きついた私のことをしっかりと抱きとめてくれる









千「...帰るか!」









そう言っていつものように私の右手を取って歩き出す









『...今度、パーカー買いに行かなきゃだね。』









何気なく呟くと、夕日に照らされてキラキラと光る金髪を靡かせて千冬くんが意地悪そうな笑みを浮かべて私の顔を覗き込む









千「初めてAからデートに誘ってくれたな。」









一瞬で顔を真っ赤にした私を見て満足そうに笑う









千「楽しみだな、デート♡」









『で、デートじゃない!弁償するだけだから!』









必死に言い返しても、鼻歌交じりでニコニコしているだけでまともに話を聞いていない









付き合ってもいないのだから、決してデートではない









千「じゃあ、付き合おうよ。」









『えっ...』









千「声に出てた。...俺、ちゃんと待ったよ。」









繋がれている手から、じわりと熱が伝わってきた









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まろん(プロフ) - にゃあさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます...!続きを書く予定は無かったのですが、今書いている作品が書き終わってから検討したいと思います! (2021年9月20日 13時) (レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)
にゃあ(プロフ) - この続きがよみたいです!!まってます!! (2021年9月20日 4時) (レス) id: 4438afae7c (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - 月虹さん» ありがとうございます!わわ、そんな勿体ないお言葉をいただけて光栄です...! (2021年9月15日 22時) (レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)
月虹(プロフ) - 完結おめでとうございます‥!とても引き込まれるお話でした‥! (2021年9月15日 21時) (レス) id: 2f1b7d1c60 (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - クロスさん» コメントありがとうございます...!楽しんでいただけて何よりです!こちらこそ最後までお付き合い頂きありがとうございました! (2021年9月15日 21時) (レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まろん | 作成日時:2021年9月13日 0時

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