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お父さんたちにまた来るねと告げて、住職さんにお礼を言ってからお墓を後にした
千｢本当に行くのか？｣
私が先程よりも強めに手を握り締めたからだろうか
心配そうな表情の彼が歩みを止めることなく私に問い掛ける
『いつかは行かなきゃいけないから。これ以上、千冬くんを待たせる訳にもいかないしね。』
そう言って笑う私にさらに眉を下げた千冬くん
千｢そりゃ、俺は嬉しいけど...無理してまた傷ついて欲しくねぇんだよ。｣
どうしてこんな時までこんなに優しいのだろう
せっかくした決心が揺らぎそうになってしまう
『私、入院中に絵を描いていたでしょう？』
千｢え？...ああ、エマちゃんに貰ったスケッチブック？｣
『そう。あれにね、私が入院中に見て素敵だなって感じたものを全部描いたんだ。』
窓から見えた綺麗な夕焼け
お見舞いで貰った花束
バスケットに入ったたくさんのフルーツ
病院の中庭のベンチにとまっていた小鳥
そんな、何気ない日常の絵を
『私の事をちゃんと忘れられるように。叔父さんが、叔父さんも。前を向いて生きていけるように。』
千冬くんが持ってくれていた手提げバックの中からスケッチブックを取り出してぎゅっと抱きしめる
『ちゃんと、振ってあげたいんだ。』
少し先に留置所が見えた
千｢...そっか。曖昧にして未練持たれるよりはきっぱり振ってやった方がいいもんな！｣
今度はお互いに笑いあって留置所へと足を踏み入れた
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まろん(プロフ) - にゃあさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます...！続きを書く予定は無かったのですが、今書いている作品が書き終わってから検討したいと思います！ (2021年9月20日 13時) (
レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)
にゃあ(プロフ) - この続きがよみたいです！！まってます！！ (2021年9月20日 4時) (レス) id: 4438afae7c (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - 月虹さん» ありがとうございます！わわ、そんな勿体ないお言葉をいただけて光栄です...！ (2021年9月15日 22時) (レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)
月虹(プロフ) - 完結おめでとうございます‥！とても引き込まれるお話でした‥！ (2021年9月15日 21時) (レス) id: 2f1b7d1c60 (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - クロスさん» コメントありがとうございます...！楽しんでいただけて何よりです！こちらこそ最後までお付き合い頂きありがとうございました！ (2021年9月15日 21時) (レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まろん | 作成日時：2021年9月13日 0時
