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千冬side









傷だらけでボロボロなAが自尽すると言った
助けに来るなとも言った









何で、そんなに自分のことどうでもいいみたいに言うんだよ









俺、Aのこと守るって決めてたのに
絶対傷付けないって決めてたのに









何もできてねぇじゃん
全然守れてねぇじゃん









何でアイツばっか辛い思いしなきゃなんねぇんだよ









半「お前、チョーシ乗り過ぎ。」









半間の怒りが混じった声で発せられたその言葉が耳に入ったと同時に、Aの身体は宙に浮いた









千「やめろおおおおおお!!」









バッシャーーンッ!!









俺が叫んですぐに、水に何かが落ちたような大きな音が画面越しに聞こえた









千「はっ...はぁっ......A...?」









嘘だ、こんなの
だって、お前言ってたじゃん









“ちゃんと此処で待ってるね”









俺が怪我して帰ったら、誰が心配してくれんだよ
俺のこと誰が手当てしてくれんだよ









心臓が痛い
上手く息ができない









周りは騒がしいはずなのに、何の音も入ってこない









溢れ出る涙を拭うことすらせずに項垂れていたその時
左頬に強い衝撃が与えられた









地面に尻もちをついた状態で見上げると









千「場地、さん...」









怒りで目を釣りあげて肩で息をしている場地さんが拳を握り締めて立っている
そして場地さんに殴られたのだと気付いた









場「千冬ぅ、泣いてる暇なんかねぇぞ。」









千「でもっ...A、手足縛られて頭から血ぃ流してて...!」









その先は、言いたくなかった
信じたくない









場「でもまだ死んでねえ!!」









千「っ!」









その言葉に、気迫に、息を飲んだ









場「アイツのこと、助けに行くぞ。マイキー直々に頼まれた。」









マイキーくんが...?









場「早く立てよ、千冬ぅ。まだ間に合う。」









千「っはい!」









差し出された手を強く握って立ち上がり、場地さんのバイクの後ろに乗った









絶対に助けるから
絶対、死なせないから









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まろん(プロフ) - にゃあさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます...!続きを書く予定は無かったのですが、今書いている作品が書き終わってから検討したいと思います! (2021年9月20日 13時) (レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)
にゃあ(プロフ) - この続きがよみたいです!!まってます!! (2021年9月20日 4時) (レス) id: 4438afae7c (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - 月虹さん» ありがとうございます!わわ、そんな勿体ないお言葉をいただけて光栄です...! (2021年9月15日 22時) (レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)
月虹(プロフ) - 完結おめでとうございます‥!とても引き込まれるお話でした‥! (2021年9月15日 21時) (レス) id: 2f1b7d1c60 (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - クロスさん» コメントありがとうございます...!楽しんでいただけて何よりです!こちらこそ最後までお付き合い頂きありがとうございました! (2021年9月15日 21時) (レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まろん | 作成日時:2021年9月13日 0時

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