焼き芋から始まる恋【松野千冬】

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目が覚めると、千冬くんの腕の中にいた








『寝顔、可愛いな〜...』








眠っている彼の顔はまさに子供のそれで、思わず笑みが浮かぶ








しばらく頬をつんつんして遊んでいると、唸りながら目の前の綺麗な瞳が開いた








千｢...はよございます。身体、大丈夫ですか？｣








目を擦りながら私をぎゅっと抱きしめて寝起きで少し掠れている声で聞かれる








......身体？大丈夫？








『っ〜〜〜？！』








思い出してしまった。幸せすぎて頭から飛んでいた
千冬くんの一言で、昨日の熱も彼の表情も








全てを思い出してしまった








千｢顔、真っ赤ですよ？(笑)｣








『言わないで、見ないで...！』








千｢昨日は気持ち良かったね？｣








『も、もうっ！千冬くんの意地悪！』








思わず顔を上げると、ちゅっと軽く口付けされる








千｢ほんと、幸せ過ぎます。｣








『...目が覚めたら隣に好きな人がいるって幸せだね。』








千｢...そういう可愛いことばっか言うとまた襲いますよ？｣









千冬くん、真顔でそんなこと言われたら冗談に聞こえないよ









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