事件8 ページ8
「警察に電話したから、5分ぐらいで来ると思うけど...」
走りながら七海がいった。
私達は今、工場内を走り回ってる。追いかけられているのだ。犯人に。
勝がぶっちゃけた後にあの部屋を出たら、出会っちゃって。もう、鬼ごっこだ。命懸けの。
そこで、何かの高い音が聞こえた。これは私にしか聞こえないようだ。
「外に向かうよ。」
私は皆にいった。
パトカーの音だった。あれは。確実にそうだ。後は警察がなんとかしてくれるだろう。
それから外に出ると、パトカーがたくさんあった。中には里沙さんのお母さんらしき人と、お父さんらしき人が乗っていた。警察に連れてきてもらったのだろう。
私達は、里沙さんとその車に向かった。
「里沙っ!」
里沙さんとお母さん(?)はしばらく抱き合っていた。
空気読めないかも知れないが、私は口を開いた。
「あの___」
「貴方達が......貴方達がやったんでしょう!?」
「「「「え、?」」」」
急な出来事にマヌケな声を出してしまった。
どういうことなのだろう?私達が?なにをしたのだろう?私は頭が回らなくなってきた。
「貴方達が、仕組んだんでしょう!?目立ちたいから!助けたことにすれば噂が広がるから!そうじゃないの?...何が楽しいの?人を心配させて!人の娘を誘拐して___」
「もう、やめてよ!!私を助けてくれた人に、文句は言わせない!面白い話、いっぱい聞かせてくれたわ!」
里沙さんがお母さんに反論した。工場内での口数の少なさからは考えられない怒鳴りっぷりだ。
え?面白い...話?私は美紀の方を見た。美紀は、親指を立ててグッとポーズをとっていた。
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作者名:ririsa | 作成日時:2016年1月13日 19時