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事件5 ページ5

私はすぐに勝に電話をかけた。

 「勝?ガソリンの匂いの特徴は?」

 私は超特急で口をまわす。途中で噛みそうになった。

 【うーん、ガソリンなんだけどなんか違うみたいな?】←

 「わかった!」

 私は美紀に伝えると、歩き始めた。
 何分歩いたのだろう。私達は歩みをやめた。途中、七海、勝と合流したから賑やかになった。

 「この車だ。」

 美紀がいった。確かにパソコンで見た車と同じだった。そして、ここは『廃工場』だった。
 
 「うわっ、崩れそう」

 私は思わず声をあげた。上からパラパラコンクリートが落ちてくる。

 「A、聞こえる?」

 七海の声を合図に私は耳に集中した。周りも静かになる。
...声が聞こえる。

 「ここから15m上、北々西に38m。口をふさがれたような声が聞こえる。」

 「よし、行こ___」

 「そうはさせるかよ」

 その低い声に、私の体は固まってしまった。私達は捜査に適している。けれどまだ子供だ。大人に勝てる訳がない。
 ...私の意識はそこで途切れた。

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設定タグ:ちびっこ警察 , 想像 , ririsa , オリジナル作品
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作者名:ririsa | 作成日時:2016年1月13日 19時

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