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事件4 ページ4

「「つーまーんーなーいーー」」

 私と美紀は声を揃えた。あれから何回目だろう。一分間に三回は言っているはずだ。
 七海は、聞き込みにいっている。事件が起きたのはこの近くだ。勝は、あいかわらず手を動かしている。
 私は読みかけの本を開いた。母に無理矢理買わされた1ページも読んでない本は、読む気にもなれなかった。

 「お、みっけ」

 勝がニヤッと笑う。

 「この車で逃げたって。」

 「うーん...それだけ?」

 美紀が不満そうに言う。しかし勝は、待ってましたとばかりに口を開いた。

 「この車のガソリンは、特別なものなんだって。見た目は普通の車だけど世界に3つしかない。そのうち2つは外国。そのガソリンはすごい匂いがするらしい。」

 「うちの出番ー!!」

 美紀は、目を輝かせるとこの事務所をでていった。
 勝は七海に電話をかける。私は美紀を追いかけた。
 ここら辺はチームワークだ。どれだけこの四人で過ごしたと思ってるんだ!
 と、美紀が急に止まった。

 「ガソリンの匂いわかんないや」

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作者名:ririsa | 作成日時:2016年1月13日 19時

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