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事件3 ページ3

「___で、だから!結論はぁ!!」

 私はいつの間にか音量を最大にしていた。そこに勝は助け船を出す。

 「Aが言いたいのは、『俺達がこっちの世界にデビューした時みたいにこの女子中学生誘拐事件を解決しよう。』ってことだろう?」

 美紀と七海は、やっと分かった用にあいずちをうつ。我慢、我慢。私はやっとのところで怒りを抑えた。が、握りこぶしを無意識に作っていた。皆の体に冷や汗がはしる。

 「と、ところでケーキ食べないの?うち食べちゃうよ。」

 美紀が話を変えた。さりげなく変えたつもりなのだろう。どや顔をしている。
 私は深呼吸をすると、まだ手を付けていないケーキにフォークを突き刺す。ん、美味しい。
 勝がいつの間にかパソコンを机に置いて、早速作業を始めていた。男組は情報収集に向いているが女組は向いていない。なんたって耳がいいのと鼻がいいのだから。美紀は使えるかもしれないが、犯人の匂いの手掛かりもない。よって待機することになった。

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作者名:ririsa | 作成日時:2016年1月13日 19時

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