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事件2 ページ2

すると、突然美紀の目がキラキラ輝き始めた。目線の先には白い箱がある。

 「あ、ケーキ買ってきたんだ。」

 「ヒャハァアアァ!!!」

 美紀が奇声をあげた。ふな〇しーかよ。そして、

 「ありがとう、七海!うちは甘いもの大好きなんだ!!もう人生に悔いは無いよ!」

 「知ってる。」

 大袈裟に言う美紀に、突っ込む七海。勝は、紅茶を注ぎ始めた。
 ...相変わらず行動早いなー。

 「で、本題入るんだけど...」

 私はやっと言いたかったことを言うために口を開く。七海と美紀は、急に静かになりこっちをジッと見つめる。
 聞こえるのは、勝が紅茶を注ぐ音と外を通る車の音だけだ。
 私はこの好ましい空間をじっと噛み締め口を、開いた。

 「ここ、二ヶ月と少し、依頼が一つもありません。こんなにニュースは荒れているのに!」

 私はすかさずテレビのリモコンを持つと、ピッとボタンを押した。画面に映るのはニュース...ではなくてアニメだ。急いでチャンネルを変える。よし、ニュースだ。
 そこには、女子中学生の誘拐事件について流れていた。

 『__犯人はまだ捕まっておらず、不安の声が高まっています。続いて___』

 キャスターの冷たい声が静かな部屋に響く。私はテレビを消した。

 「おまたせー」

 勝は、丁寧に紅茶と、お皿にのったケーキを1人1人の前に置いた。
 美紀はすかさずケーキに飛びかった!
 あの静かな空間はどこにいったんだ。私は一つ咳ばらいをゴホンとすると、話を続けた。

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作者名:ririsa | 作成日時:2016年1月13日 19時

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