12 ページ14
*
次の日の夜
女のいる屋敷に行く
塀の上に登れば
いつも電気が付いていないはずの
女の部屋が赤々とついていた
襖越しに映る
二人の人物
塀から降りて
聞き耳を立てる
「どうして……この子が……っ!!
せ、せっかく……病気も治ってきて……
これからの人生を……生きてくれるって……
思っていたのに……っ」
「あの男……許さない……
Aのかたき……殺してやる……!」
誰か死んだのか、
そう考えた瞬間、頭に思い浮かんだのは
あの女だった
そして男の声で確信に変わる
女の部屋から女の両親と思わしき
男女が出て行く
空になった部屋に
足を踏み入れる
そこには口から血を流して
眠る………あの女、Aがいた
この寒い時期に
布団一つも掛かっていない
手を胸で組み、
安らかに眠る女
「明日、伝えたい事があるんで
必ず来てくださいね」
あの時言った女の顔が
鮮明に頭に思い浮かんだ
.
379人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちひろ(プロフ) - 本気で消さないでほしい、定期的に読んでる小説No. 1 (2020年12月15日 2時) (レス) id: 7c16c151d9 (このIDを非表示/違反報告)
りおり - 切ない…とっても素敵なお話です!猗窩座さん好きです… (2020年10月31日 5時) (レス) id: 0ce86c1008 (このIDを非表示/違反報告)
ぷれえと - うわぁ・・・泣く。 (2020年10月23日 22時) (レス) id: 033e760d76 (このIDを非表示/違反報告)
善炭猗窩推し♪ - 泣きました。猗窩座推し♪恋雪ちゃんも、可愛いですよね!悲しかったけどいい話でした♪あっ関係ないけど小6ですw猗窩座大好きです。 (2020年10月21日 15時) (レス) id: b6d5995114 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 半泣きしましたw (2020年8月2日 8時) (レス) id: b5561a028e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2020年1月14日 18時