11 ページ13
*
「あの、猗窩座さん」
「なんだ」
「まだ私のこと嫌いですか?」
「まあ……そうだな……
初めの頃とすると嫌いではなくなったな」
「……ふふっ、ありがとうございます」
人間はいとも簡単に笑顔になる
俺みたいなこの世のものとは
思えない生物の言葉一つでそんなに
いい顔をするのか
「そうだ、猗窩座さん」
「まだ何か聞きたいことがあるのか」
「はい、それは明日言いますね。
明日も来てください」
もう来る意味はないのかもしれない
お前は死なないのだから
その顔色から全てがわかる
初め出会った頃
お前は死にそうなほど病弱な表情で
死にたいと俺に自分を喰うように
すすめていたぐらいだ
今では自分を食べるなと言うように
表情は明るくなり
物事もはっきりと言うようになった
明日来た時に
もうここには来ないと伝えよう
.
379人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちひろ(プロフ) - 本気で消さないでほしい、定期的に読んでる小説No. 1 (2020年12月15日 2時) (レス) id: 7c16c151d9 (このIDを非表示/違反報告)
りおり - 切ない…とっても素敵なお話です!猗窩座さん好きです… (2020年10月31日 5時) (レス) id: 0ce86c1008 (このIDを非表示/違反報告)
ぷれえと - うわぁ・・・泣く。 (2020年10月23日 22時) (レス) id: 033e760d76 (このIDを非表示/違反報告)
善炭猗窩推し♪ - 泣きました。猗窩座推し♪恋雪ちゃんも、可愛いですよね!悲しかったけどいい話でした♪あっ関係ないけど小6ですw猗窩座大好きです。 (2020年10月21日 15時) (レス) id: b6d5995114 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 半泣きしましたw (2020年8月2日 8時) (レス) id: b5561a028e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2020年1月14日 18時