俺の継子が阿呆な件について【不死川実弥】

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リクエスト【床ドンとは】



「師範、今日こそはギャフンと言わせますよ！」

「ハッ、んなこと誰が言うかよ！」



「「風の呼吸弐ノ型 爪々・科戸風」」



木刀での技の打ち合い。

それから放たれる音が何度も屋敷中に響いた。今日は師範の師範による師範(の継子)のための稽古が行われている。


相変わらず可愛い継子相手にも容赦のない師範。
もう何度も体のあちこちに木刀が入ってボロボロです。疲れます。




「ハァ……ハァ……もうちょっと……手加減、してくださいよ……！」

「そんなもん誰がするかァ」



嘲笑う師範に私は苛立った。だってなんかムカつくんだもん。コイツはギャフンと言わせてやらねばならんやつだ。ふむ、今にみてろ師範！



「よし。今から別の稽古つけてやる」

「え？！いやです！！」

「あ"ァ？！」

「ケイコタノシミー！！」



それは視界を閉じた状態での稽古。

目を閉じて、師範の攻撃を避けそして攻撃を仕掛けると言うものらしい。たしかにいい稽古だけど、相手が師範だから怖いなぁ。


お願いします、と目に布を巻きつけて木刀を持つ。いきなり頬に入った木刀に血を吐く。すごい、ものすごく痛い。半泣きになりつつも、立ち上がり「お願いします！」と大声を出す。



「おォ行くぞA！！」

「はい！！」

「ーーーえ"っ」

「ん？あだっ？！！！」



突如誰か(たぶん師範)がぶつかってきた。その反動で体を思いっきり地面に倒される。とてつもなく痛いです。頭ぶつけたぞ。


痛い！と叫びつつ目隠しを取って確認すると、師範が私の上にいた。……はい？なんで？私の顔の横に手をついている師範は白目を向いている。



「し、師範のえっち！！変態！！」

「誰が変態だァ！！躓いちまっただけだろうがァ！！俺は悪くねぇ！！悪ィのはてめぇだァ！！さっさと離れろ！！」

「離れるのはそっちですよ！！ぎゃー！！師範に押し倒されたー！！誰かヘルプミーヘルプミー！！！ゴフッ」



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