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「ですが、不死川さんがAさんと同じ血液型だということをおっしゃって自分の血を使え、とAさんに輸血してくれたんですよ」
「……！」
「一定以上の血を抜くと貧血状態になってしまいますが、不死川さんはより多くの血をAさんに輸血しました。止めたんですが、それでAさんが助かるならと、私の注意も聞かず」
『俺の血を使え。コイツと血液型同じだァ。それに稀血なのも一緒だしな。……俺のことなんざ気にせずに大量でもいい、助かるならどれだけでもくれてやらァ』
胡蝶様の言葉に私は頭を押さえた。
なんでそこまでして、私を助けてくれるの。たくさん血を与えれば、自分だって危険な状態に陥ってしまうのに。普段だったら怒るのに、その時の私は嬉しさに包まれていた。
肩が震える。私は涙を流した。私の背中をさすってくれる胡蝶様は、「それだけ、あなたの事が大切なんですよ」と優しく言葉をかけてくれる。
「不死川様！まだ点滴終わってません！」
「もう動けんだよォ！」
「あわわわ」
廊下の方から聞こえてくるナホちゃんの慌てる声と師範の声。病室の入り口を胡蝶様と眺めていると師範がすぐに姿を現した。
ドンドンと我が道を歩き、私のところにくる師範は思いっきり私を抱きしめる。その行動に思わずカァッと顔が火照るのが自分でもわかった。恥ずかしい。胡蝶様も見ているんですよ。
「……………生きてて、良かった……」
「…………師範、」
かすかに震えている師範の背中に私も腕を回す。「心配おかけしてすみません」と謝れば、「本当だァクソがァ」と言われた。
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ラズベリー - 面白いです! (2021年2月4日 6時) (
レス) id: 87d010c47c (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 最後が、「ええ、そつですよ」になってる、、、？ (2020年7月25日 12時) (レス) id: 1d4ed2cded (このIDを非表示/違反報告)
0tt430v325326h(プロフ) - いつも見させて貰っています。質問ですが、過去はどうやって書いているんですか？私も作品を書き始めていますが全く分からない事だらけで… 普通の文字より少し薄いですよね？読んでてとっても分かりやすいんで、私も書きたいと思っていまして、どうか教えて下さい！ (2020年5月22日 18時) (レス) id: a0727f11af (このIDを非表示/違反報告)
shinon※*(プロフ) - 何回も書きますがめちゃくちゃおもしろいです(*´ω｀*)美桜さんの文章力羨ましいです！更新楽しみにしてます(＞人＜;) (2020年1月11日 18時) (レス) id: d985354645 (このIDを非表示/違反報告)
お肉 - リクエスト叶えてくれてありがとうございます！！これからも頑張ってください！ (2020年1月11日 17時) (レス) id: 74901ad7b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2019年12月25日 18時
