俺の継子が喧しい件について【不死川実弥】

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最終選別から帰ってきた日、私はぐっすりと爆睡した。久しぶりに安全な場所で、そして師範が近くにいることで安心して深い眠りにつけていた。二日間怪我の療養と休養を取れと言われ、二日間はずっと部屋に閉じこもって眠っていた。


そして、今日。

師範が珍しく私に朝ごはんを作ってくれていた。簡単なものだけどなんだか嬉しかった。そして、そのあと、私は正座させられていた。



「鬼殺隊の剣士になった上での今後について話しておく」

「はい……」



正座は足が痺れてしんどいです。
文句言ったら殴られるので黙っておく。


師範の話はやたら長かった。一つは鬼には血鬼術という技を使えるものがいること。そして、鬼殺隊の剣士になった私はこれから先、彼ーーー風柱不死川実弥の継子として鍛えていくこと。


継子ってなんだと初めは思った。馬鹿な私に、彼はわかりやすく教えてくれた。仮に風柱である彼が柱を退く時、空席になる風柱の枠に継子である私が入るという。



「え、師範、柱やめちゃうんですか？！死ぬんですか？！」

「誰が死ぬかクソがァ」

「アイタタ…！」



叩かれた箇所を押さえる。

師範がいうようなことは滅多にないらしい。
現の柱たちは皆相当な実力の持ち主ばかり。私の師範もかなり力のお強い方だと心得てますよ。



「師範、これからもご指導お願いします」

「………あァ」



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