俺の継子が喧しい件について【不死川実弥】

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リクエスト【お見合い】多分長くなります




「おい、A。文が届いてんぞォ」

「へ？だへからへすか？」



任務明けの非番の日。

縁側で日曜日のお父さんの姿、そして口にはバリボリとおせんべい。そんな私の姿を見た師範はひどく顔を歪め、「鍛錬はどうした鍛錬はァ」と言った。休憩中なんです。


手紙を受け取り、差出人を確認する。

その名前を確認した私は顔を歪めた。そんな私に気づいてか、師範は「誰からだァ」と聞かれる。名前を言ったところでわかりゃしないだろうから、「九州にいる親戚のおばさんからです」と簡単に伝えた。



「最近よく来てんじゃねぇかァ」

「はい、私も16になりましたし、それなりに考えてるんじゃないですかねぇ」

「…………」



私が師範に拾われて数ヶ月経った頃、そのおばさんが私を尋ねてこの屋敷に来たことがある。遠い親戚だったから交流があまりなかったけど、会えばよくしてくれるおばさんって感じだった。


その当時、私を引き取ると言い出したおばさん。その時、おばさんは「理解できないお仕事してる人に預けたくないわ」と鬼の存在を知らない故に師範に預けるのをひどく拒んでいた。


私が何度「お兄ちゃんたちは鬼に殺された」と言っても信じてもらえなかった。それで無理矢理連れていこうとしたおばさんに、私はあの時すごく泣いてたっけ。



『この人と一緒にいたい！！おばさんのところになんて行かない！離して！』



命の恩人っていうのもあったのかもしれないけれど、小さい頃人見知りが激しかった私は師範にべったりとくっついていて懐いていた。だから離れたなくなかった。


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