俺の継子が可愛くねぇ件について【不死川実弥】

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「あらまあ、Aちゃん」

「お久しぶりです、おばさん」



ニコッと笑えば、懐かしそうに笑うおばさん。
よく兄妹お世話になっていた近所のおばさんだ。今日と明日の二日間泊めさせてもらう。


おばさんに、鬼殺隊の話をして、今お世話になっている、いやお世話をしている師範の話をする。彼女は楽しそうに私の馬鹿げた話をも聞いてくれた。



「Aちゃんはその師範さんのことが大好きなんだねぇ」

「……………はい！大好きですよ」



師範今頃何してるかなぁ。一人で寂しがってるかもしれない。私がいないと探し回るぐらいだからねぇ。フフフ。どうしてるかなぁと想像を膨らませる。


お風呂を頂いて、暖かい布団におばさんと一緒に横になって眠る。朝日が昇って、眼を覚ますと思いっきり腕を伸ばした。



「よし！」



変えるのは夕方向けてだし、少し久々の町をのんびり探索しよう。

師範が買ってくれた着物に身を包み、下駄を履いて町に繰り出す。よく昔兄妹とお菓子を買いに行ったら駄菓子屋のおじいちゃん。今も昔も変わらず私の名前を間違える。というか顔覚えてんのかな。昔からボケているし。


あ、このお菓子懐かし〜！

お、これも美味しそう。買っちゃおうかな。おはぎのお菓子もあんじゃん。師範にお土産に買おう。ふふふっと笑いながら駄菓子を見ていると、「おい」と肩を叩かれた。



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