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「実弥、」



小さくなってしまったAが帰ってきてすぐのこと。お館様に呼ばれ、Aを連れて向かった。いつもの柔らかい口調に、挨拶を述べるとお館様は微笑んだ。



「すごく小さなAに懐かれているね」

「……ふふふふっ、」



俺の背中に飛び乗って、俺の髪を引っ張っているちっこいA。やめろと言ってもやめねぇコイツに16のAを思い浮かべる。なに一つ変わっちゃいねぇ。少しは俺を敬え。



「初めて実弥がAをここに連れてきたとき、Aはすごく人見知りをしていて、実弥だけに懐いていたけど、小さくなってもそれは変わらないようだね」

「…………」



黙ってそれを聞き、「Aを元に戻す方法は」と質問するが、あまりいい返答は返ってこなかった。鬼がすでに消滅しているせいで問題の解決が難しい。


肩に乗っかっているAが俺の頬を引っ張る。「やめろ」と言うが、やめねぇできゃっきゃっと笑って両方から引っ張った。



「実弥が小さくなってしまったとき、Aは一生懸命君の世話をしていた。だから、実弥も一生懸命、可愛がってあげるんだよ」

「可愛がりはしませんが、世話は俺がするつもりです」

「ふふ」



未だに俺の頬を両方から引っ張るAの首根っこを掴み、俺から引き剥がす。「さねみん!」と暴れまくるAに、「殺すぞてめぇ」と言えばピタッと固まった。



「さねみんはAのことがかわいいからころせないよ!」

「てめぇ、クソガキの時からクソだなァ」

「ん!クソじゃない!うんこだよ!」



「馬鹿かてめぇは」と小さく小突けば、「ぎゃふん」と頬に手を当てて小さな悲鳴をあげていた。


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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥 , 風柱   
作品ジャンル:アニメ
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紅梨 - なんか不死川さんの優しさがにじみ出てました!あと、不死川さんの継子を想像したりして読みました。すごく微笑ましい話ですよねーww (2020年3月15日 19時) (レス) id: e55b1dd1f6 (このIDを非表示/違反報告)
白夜(プロフ) - 美桜さん» 態々御返事していただきありがとうございます!採用していただき感謝感激です!!これからも更新無理しない程度に頑張ってください。応援してます。お身体にはお気をつけて! (2019年12月16日 4時) (レス) id: 6250b56f0b (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 白夜さん» コメントありがとうございます!お返事遅くなってすみません。タイトルネタ採用させていただきました!これからもよろしくお願いします! (2019年12月15日 20時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - となさん» コメントありがとうございます。お返事遅くなってすみません。何回も読んでもらえて嬉しいです。これからも頑張ります!! (2019年12月15日 20時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 結夢さん» コメントありがとうございます!お返事遅くなってすみません。指摘ありがとうございます。疲れのせいで間違えました(言い訳)これからもよろしくお願いします (2019年12月15日 20時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/  
作成日時:2019年11月23日 13時

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