俺の継子がクソな件について【不死川実弥】

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突如、床が猛烈に響き、穴が空いた。

その場にいた俺も鬼もその場を離れ距離を取る。そこからはAの声が聞こえた。その穴に近寄り、下を覗けば、Aが顔を上げて「あ！師範〜！！」と笑顔で呼んでくる。



「おい、A、5分で終わらせて帰んぞォ。帰りにおはぎ屋に寄る」

「師範の奢りですね！！任せてください。私頑張ります！！」



誰が奢ると言ったァ。割り勘だ割り勘。
穴から離れ、再び鬼を相手する。


どうやら下にいる鬼、目の前にいる奴と繋がってるらしく同時に首を斬らねぇと死なないらしい。吉原にいた上弦と同じ条件か。めんどくせぇ。

だが、目の前にいるのは上弦でも下弦でもねぇ。ただの雑魚鬼だ。簡単だ。



「風の呼吸弐ノ型 爪々・科戸風！！」



取った鬼の首が床に落ち、転がる。喚いている鬼を無視し、床の穴から中を覗く。「師範！師範が今呼吸のどの型を使ったか当ててみせます！」と叫んでくる。そいつの側にも鬼の首が転がっていた。同時に斬り落とすことは成功したようだ。



「私は師範の可愛い継子なので、なんでも分かりますよ。師範が使ったのは、陸の型ですね」



すげぇドヤ顔で自信満々なAに、「違ェよ、出直せ」と睨みつけた。「ヒェッ」と情けねぇ声を出す。すぐに隠を要請するように鴉に使わせ、すぐに上げてやると半泣きのAに声をかけた。



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