79 ページ31
*
作戦として、私と師範はこのパーティーに兄妹で参加することになる、らしい。
「え、それ無理あるくないですか？私たちどう見ても兄妹に見えませんよ」
「あ"？それ以外にどういう提で潜入するってんだよクソが」
「ここは夫婦設定にしましょう。新婚夫婦です。主に師範(夫)は私(嫁)の尻に敷かれているという設定でお願いします」
「んな細けェ設定いらねぇよ」
性格どころか顔すら似ていないのに、兄妹設定は無理がありすぎる。とりあえず、夫婦設定を了承してくれた師範に、「さあ行きましょう
「おい、てめぇ、俺の名は"さねみ"だ」
「え？」
「お前、4年間ずっと俺と一緒にいて今まで俺の名前それで覚えてやがったのか」
私は漢字が苦手なの。すごいしかめっ面の師範にごめんなさいごめんなさいと謝る。いやはや、怖い。そして、改めて「さあ行きましょう、さねみさん」と彼の肩を叩いてニコリと笑う。
「気持ち悪ィ」
「何ですって？！！！」
「お前、パーティー会場で野蛮な姿晒すんじゃねぇぞ。お淑やかにしてろ、いいな」
「私はいつもお淑やかです、ウフフフフ」
「そういうところがお淑やかじゃねぇんだよ」
ムカッと来て、師範のお尻を蹴ってやる。
だけど思った以上にドレスの裾が重くてあんまり効かなかったようだ。こっちを見る師範に、私は顔が青ざめた。
.
＊補足＊
夢主は今までお館様が「さねみ」と呼んでいたのを「なんで間違ってるんだろう、"じつや"なのに」とずっと思っていましたが、親方様に恥をかかせられないと黙っていたそうです。恥をかいているのは自分だと知りもせずに。ちなみに不死川さんが小さくなったとき自分の名前を言った際「(師範、自分の名前間違ってんじゃん)」と心の中で爆笑してました。結局のところ馬鹿なんです。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2301人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無しになりたいフリー好き(プロフ) - 美桜さん» あ、出来ればぎゆさん相手のさねみさんの対応とか…… (2019年11月22日 23時) (
レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
名無しになりたいフリー好き(プロフ) - 美桜さん» いつも楽しく読ませていただいております！ななふと申します！いきなりすみません！助けてください！さねみんのキャラが掴めません！書き方のコツとか教えていただけませんか…？ (2019年11月22日 23時) (レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 霞さん» コメントありがとうございます！素敵と言ってもらえて嬉しいです。こちらこそ体調管理気をつけてください！！ (2019年11月21日 21時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 神威さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです。あまり他作者さんの不死川さん小説読まないので自給自足してます笑更新は平日3話、休日3〜5話目安を目標にやってるんで！ニヤニヤしてもらえて嬉しいです〜！ (2019年11月21日 21時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
霞 - 初コメ失礼します。素敵なお話ですね！すっかり気に入ってしまいました…！これからも楽しみにしてます！寒くなってきたのでお体に気をつけて頑張って下さい！ (2019年11月20日 23時) (レス) id: da4e88d22b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2019年11月9日 8時
