俺の継子がクソな件について【不死川実弥】

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「まあ似合う似合わないはどうでもいいですし、潜入できればどんな服装だって構わないと思います。でも、その顔の傷はちょっとアウトですよぇ」



師範を椅子に座らせ、その前で腕を組んで考える頭にこぶを二つ作っている私はふむふむとお化粧をしてくれる女の人と相談していた。


傷を隠せることは可能ですよ、と笑う彼女に笑ってお願いする。顔にペタペタと塗りたくられているのが堪らなく嫌らしい師範は顔がすごい怖いことになっている。


なんだか楽しそう…だと私も一緒に師範の傷を隠すのを手伝おうと手を伸ばしたところ、掴まれて折られそうになったのでおとなしく側で見ておく。


15分ぐらいして、超紳士っぽくなった師範をみて「化けましたね」と鼻で笑った。新しくこぶ３つになる。



「それでは気をつけて」

「はい！ありがとうございます！！」



さっさと行くぞォと急かす師範に走っていく。ちょっと走り辛い。これ戦闘始まったらどうするんだろう。絶対戦えないやつじゃん。無理〜！！


隣を歩く師範をチラリとみる。

西洋では婚姻を結んだ時とかに白いタキシードを着るらしい。それで、女の人は純白のウエディングドレスとか。なんだか文化違いすぎて面白い。いつかそういう時代もこの日本に来るのかな。



「顔に傷のない師範ってなんだか雰囲気変わりますね」

「あ"？傷があって悪いかよ」

「悪いとは言ってないです。むしろ傷あるの私は好きですよ」



ちょっと言い方悪かったかな。貶しているわけじゃないことはわかってほしい。人を助けるためにできた傷なんだ。カッコよくてとってもいいじゃん。私はそんな師範が大好きですよ。ふふっ。


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