俺の継子がクソな件について【不死川実弥】

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「ぎゃああああああああああ！！！！」



突如聞こえたAさんの叫び声。

カナヲを追いかけていた俺は立ち止まった。カナヲも立ち止まり「な、なに？」と驚いている。二人で顔を見合わせると、カナヲが走り出し俺もそのあとを追った。


Aさんの叫び声が山の中を木霊してどこにいるのかわからないけれど、動揺の匂いがプンプンしてすぐに居場所がわかる。この山で一番大きな木の下に尻餅をついているAさん。この木の上から落ちたのだろうか。


そして、上から降りてきたのは、風柱の不死川さんだった。Aさんの首を思いっきり締めている。



「おばけけけけけけけけけ！！！」

「Aさん、その人はおばけじゃありません。風柱の不死川さんですよ！」



にしても、Aさん驚き過ぎだ。

不死川さんはいつもの「殺」と書いた羽織を着ていない。珍しいな。俺と不死川さんには接近禁止令が出ているけど、Aさんの命の灯火が危ない。



「離してください！嫌がってるじゃないですか！！」

「おい、A、てめぇ俺ァ前に言ったよなァこいつらとつるむなと」

「Aさんが誰といようが、不死川さんに関係ないじゃないですか！Aさんが死んでしまいます。すでに顔がすごいことになってるんですよ！！」



「パワ……ハラ……」と苦しみながら呟いているAさんの顔はもう何とも言えない顔だった。女の子なのに、可哀想だ。



「竈門ォ、てめぇに用はねぇ。俺はこのクソガキを3分の4殺ししねぇと気がすまねぇんだァ」

「どうしてそこまで？！」

「コイツァ死にてぇらしいからなァ」


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