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地面に突っ伏したままの伊之助くんを放置して、颯爽とその場を離れる。あるところから、カナヲちゃんを追いかけている炭治郎くんを見つけた。
「おーおー、頑張ってるねぇ」
最近の若者は元気でよろしい。
強くなりたいと願うその志があるだけでも十分だ。私なんて強くなりたい以前に師範をボコボコにしたいという志の方が大きい。
師範の前では口に出さないけどね、いつかギャフンと言わせてやる。フッフッフ〜。師範が「ギャフン」と言っているところを想像してブハッと吹き出して笑う。あー、面白い面白い。
「さてと、伊之助くんが伸びている間、あの二人なら私を見つけることはできないだろうね」
敵の気配を感じるのも十分大事だ。
触感のいい伊之助くんはこういう訓練向いてるだろうけど、やっぱり実力がまだまだかな。私に勝てる後輩なんていないよハッハッハー。鼻高々に鼻歌を歌い、木の上をピョンピョン移動する。
適当に見つけたいい場所に、腰掛けてまた三人の様子を伺った。この木が一番この山で大きいのかな。よく見える。
あそこに炭治郎くん、あっちに伊之助くん、そして向こうで姿は見えないけど叫んでいる善逸くん。みんな個性豊かでいいね。楽しい。
「さてと、次は何をしてやろうかなぁ」
誰も私を見つけてくれないから、次に師範にどんな悪戯をしてやろうか作戦を練る。寝ている間に師範の顔に落書きをしてみたいけど、それは前に失敗して半殺しにされたからやめておく。
他には……、髪の毛に悪戯……、これも難易度高い。う〜ん〜。
「師範……師範……師範に恥をかかせる方法……」
「…………オイ、」
不意に肩を叩かれ、振り返る。
私木の上に一人でいたはずだ。気配も完全に消していた。どうして、なぜ。
「ぎゃああああああああああああ!!!!!!おばけえええええええええええ!!!!」
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名無しになりたいフリー好き(プロフ) - 美桜さん» あ、出来ればぎゆさん相手のさねみさんの対応とか…… (2019年11月22日 23時) (レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
名無しになりたいフリー好き(プロフ) - 美桜さん» いつも楽しく読ませていただいております!ななふと申します!いきなりすみません!助けてください!さねみんのキャラが掴めません!書き方のコツとか教えていただけませんか…? (2019年11月22日 23時) (レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 霞さん» コメントありがとうございます!素敵と言ってもらえて嬉しいです。こちらこそ体調管理気をつけてください!! (2019年11月21日 21時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 神威さん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです。あまり他作者さんの不死川さん小説読まないので自給自足してます笑更新は平日3話、休日3〜5話目安を目標にやってるんで!ニヤニヤしてもらえて嬉しいです〜! (2019年11月21日 21時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
霞 - 初コメ失礼します。素敵なお話ですね!すっかり気に入ってしまいました…!これからも楽しみにしてます!寒くなってきたのでお体に気をつけて頑張って下さい! (2019年11月20日 23時) (レス) id: da4e88d22b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2019年11月9日 8時