15 ページ16
*
パチリ、目を覚ましました。
ここはどこ、私は誰と考えながら体を起こした。
「あぁ……屋敷の縁側ね、はい」
あの世ではないと理解する。今回も何とか生き延びた。
体には、「殺」と書かれた羽織がかけてあり。すぐ私の近くで縁側に腰掛けている師範がいた。師範との稽古で怪我している場所は全て手当がしてある。
師範がしてくれたんですか?そう尋ねると、彼は頷いて返事をした。なるほどなるほど。師範は、意外と器用なんですね。綺麗に手当てしてくれている。
「てめぇよりかは器用だ」
「私なにも言ってません……」
「考えてることぐらいわかる」
エスパーですか、貴方は。
私も師範のとなりに腰掛ける。師範は私を睨むとまた口を開いた。何でこの人こんなに私を睨むの?私のこと、嫌いなの?泣くよ?
「右手の傷、どうした」
「あ、先日の鬼狩りで雑魚鬼に引っ掻かれまして。まあ軽傷だったから手当てはいっかって……………でも、よく気づきましたね」
今日の稽古で傷だらけになった。
まあ胡蝶様の調合してくれた塗り薬で傷は綺麗に治る。だけど、自分でつけた傷と他の者がつけた傷がわかるなんて。
この人はよく見てくれてるんだ。
師範はちょっと照れくさいのか黙り込んでしまった。そして、頬を掻いて、「俺以外のやつに傷作らせんな」と呟いた。
「師範、どこまでもついていきます……」
「………………」
「なんかプロポーズみたいですね、私嬉しかったですよムフフ」
そして何故か殴られた。
.
3044人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すいさい - 久しぶりに「鬼滅」で検索かけたら出てきて、見てしまいました!!!!!後悔はしてないです!!!!!マジで!!!!!!☺️☺️ (10月5日 6時) (レス) @page21 id: fca39fd98f (このIDを非表示/違反報告)
ゆにぃ(プロフ) - 1000票おめでとうございます!!! (2020年12月16日 19時) (レス) id: db3ddbd843 (このIDを非表示/違反報告)
エナ(プロフ) - 美桜さん» いえいえ、お役に立てて良かったです。更新頑張ってください! (2019年11月24日 8時) (レス) id: 926f34b3e7 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - エナさん» コメントありがとうございます。わわわ、気づきませんでした!私指摘ありがとうございます!生意気じゃないですよ、ありがたいです!! (2019年11月21日 21時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
エナ(プロフ) - めっちゃ好きです!素敵な作品ありがとうございました!生意気ですみません、47話の所アンチじゃなくてリンチだと思います (2019年11月19日 14時) (レス) id: 926f34b3e7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2019年10月25日 19時