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「(……まさか本当に一緒に入るだなんて)」



温泉を2〜3個回り、途中お昼も食べてあと、総悟と個室になっている混浴露天風呂にやってきた。冗談のつもりで混浴ばかりを連発していたけれど、本当に来るとは思ってなかった。


体を見られて恥ずかしいという概念はあまり持っていないけど、なんだか考え深い想いだ。浴衣を脱いだ総悟を背にハァと頭を抱えた。



「(……肌、綺麗すぎじゃん)」



背中をちらりと見、鼻を押さえた。
「トイレ…」とお手洗いに駆け込む私に彼は先に入ってるからなと言って脱衣所から露天風呂へと行ってしまった。トイレのペーパーで鼻血を抑え、悶えた。



「かっこよ…。なんだこの気持ち。めっちゃあの肌触りたいんだけど。私今鼻息荒すぎじゃん。やば…涎出てきた」



数分して鼻血が止まり、冷静になった私はトイレから出て浴衣を脱ぐと体にタオルを巻いた。「よし、いざ出陣!」と心の中で叫びながら、露天へと出る。もう湯船に浸かっている総悟が「遅かったな」と私を見た。


ササッと彼のところに行き、温泉に足を入れた。
「ん?」と温泉の湯の匂いを嗅ぐといい匂いがする。どうやら柑橘系の匂いが漂う湯らしい。



「おい、なんでそんなに離れてんだよ」

「……なんとなく?」

「なんでィ。混浴誘ってきたくせに恥ずかしがってのかィ」



ニヤニヤと笑いながら言う総悟を数秒見つめる。
甘栗色の髪の毛先から水が滴る。


「恥ずかしくないし」とムッと表情を歪めて、堂々と総悟に近づいた。どうだこれで文句は言えないだろう。フッフッと笑いながら「どうよ可愛い彼女と温泉は」と尋ねた。



「悪くねェな。やっぱ夜兎は肌が白いな。死人みてぇで怖ェや」

「ちゃんと生きてるよ」


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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 夜兎   
作品ジャンル:アニメ
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まゆゆ(プロフ) - 星が10じゃ足りない‼︎ (5月7日 0時) (レス) @page50 id: d6c6f36b97 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - ありがとうございます!楽しみにしてます! (2018年11月3日 21時) (レス) id: 4f4766f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - のんのんさん» コメントありがとうございます!ハロウィン終わっちゃいましたが、続編にて書きますね!! (2018年11月3日 19時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - リクエストいいですか?ハロウィンのお話読みたいです! (2018年10月17日 17時) (レス) id: 4f4766f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - のんのんさん» コメントありがとうございます!いつもありがとうございます!イメ画描いてくださるんですか?!ぜひぜひ嬉しいです!! (2018年10月14日 13時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/  
作成日時:2018年10月7日 18時

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