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「Aちゃん、顔色悪いですよ?」
「……あ、うん、大丈夫」
屯所にやってきた私はまだ朝方見た悪夢を引きずっていた。大丈夫大丈夫だと言い聞かせながら仕事にやってきたのはいいけれど、考え過ぎて気分が悪くなり半ば早退するように仕事を切り上げた。
万事屋に帰って待ってるより、すぐに帰ってきたら無事を確認できる屯所にいた方がマシだと屯所の玄関前に座ってジッとしていた。門番を変わるためにやってきた山崎さんが、私を心配そうに見つめる。
そんなに顔色悪いだろうか。
まあさっきまで気分悪くて危うく吐きかけたのはあるけれど、彼らが帰ってくる前までには顔色も直さないといけない。ファンデーションでも塗りたくってやろうか。
「沖田隊長たちが帰ってくるまで隊長の部屋で寝てたらどうですか?」
「どっちにしろ悪化しそうだから、ここでゆっくりして待っとくよ」
「何かあったら言ってくださいね。俺、Aさんの安全を見守るように沖田隊長に言われてるんで」
「昨日までの休みの間も安全を確認してましたから!」と笑っていう彼にアハはと苦笑いをする。総悟のやつそこまでしていたのか。
門の方に行った彼を見送り、数十分したころ。
車が走行する音が聞こえてきた。その音は一台ではなく数台が走る音。
ーーー帰ってきた。そう思い、外に出るとたくさんぱとかーが入ってくる。ドギマギしながらもパトカーから降りてくる隊士らの中で総悟の姿を探す。
なにもなく、いつも通りに車から降りてきた総悟は私を見るといつものポーカーフェイスで私の方に近づいてくる。ホッとしていると、私まであと一歩というところで総悟が倒れるように私の方に。
「ーーーえ、」
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まゆゆ(プロフ) - 星が10じゃ足りない‼︎ (5月7日 0時) (レス) @page50 id: d6c6f36b97 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - ありがとうございます!楽しみにしてます! (2018年11月3日 21時) (レス) id: 4f4766f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - のんのんさん» コメントありがとうございます!ハロウィン終わっちゃいましたが、続編にて書きますね!! (2018年11月3日 19時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - リクエストいいですか?ハロウィンのお話読みたいです! (2018年10月17日 17時) (レス) id: 4f4766f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - のんのんさん» コメントありがとうございます!いつもありがとうございます!イメ画描いてくださるんですか?!ぜひぜひ嬉しいです!! (2018年10月14日 13時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2018年10月7日 18時