夜兎女の愛し方.【沖田総悟】

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総悟たち真選組が過激攘夷浪士の粛清に向かった日、私は今日から三日休みをもらえた。屯所に残っている隊士が少ないため、そこまで女中がいなくても大丈夫とのことだった。


午前10時。昨日遅くまでアクション映画を見ていたため、ゆっくりと寝ていた私は目を薄っすらと開けて起きた。腕の中にはこの前総悟が買ってくれた抱き枕がある。最近は此奴に抱きついて寝ているので銀さんもよく眠れているそうだ。



「おはよう」

「やっと起きたか」



着替えてから襖を開けるともう皆さんお揃いだった。今日も仕事はないのだろうか。そう思いながら、新八くんが用意してくれたご飯を食べる。


しばらくするとまだ寝間着だった銀さんは着替え始めて「仕事行くぞ」と私の肩を叩いた。食べかけていた秋刀魚の焼き魚をくわえたまま彼を見る。「なんで私？」と目で訴える。



「今日から三日、お前も俺らの仕事に付き合ってもらうぜ」

「え…」



せっかく総悟のいない休日で奴に邪魔をされずに過ごせると思っていたのにまさかの仕事か。これじゃあ休みなのに休みではないじゃないか。魚を食べて、お茶を飲んだ。



「仕事ってどこで？」

「吉原だ」

「え、また？」



真選組からお願いされた時も吉原だったし、私かなり吉原にはご縁があるのでは？情報収集にもなるいい機会だし、せっかくの休日ではあるけれど私は了承した。



「かふひにあへふかな」

「あ？なんだ？」

「神威に会えるかなって言ってるアルヨ」



「んな何度もこねぇだろあの馬鹿兄貴も」と彼ら宇宙海賊がそこまで暇じゃないだろうと銀さんは言った。まあ確かにあの神威のことだし、マイペースにやりたい放題やってそうだ。



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