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*
「総悟くーん」
彼の部屋に来ると、総悟は私に背中を向けたまま寝ていた。不機嫌になるとわかりやすい。私が何度呼びかけても無視を決め込んで会話を成立させてくれない。
総悟の上に乗っては「こっち向いてよ」と言った。
体を動かした総悟に、私は体制を崩してうまい具合に総悟の体の上に重なってしまった。「おいおい、なんでィこの体制は」と眉をひそめた。
「粛清終わったら、連休取れるって土方さん言ってた」
「ん」
「どこか行こうよ」
「だから機嫌なおして、ね？」とまるで子供をあやすように言うと、総悟は「まあそうだな」と粛清明けのお出掛けを了承してくれた。「つーか、いつまで乗ってんでィ」と目で降りろと伝えてくる彼に、「割とこの体制いいかも」とピタリと動きを止めた。
「A、テメェ時々本気で言ってんのか冗談なのか割とわかんねェ時あるよな」
「そう？いつも私は本気で言ってるつもりだけど」
「あのなァ……」
ーーーすってんころりん。
総悟が思いっきり体を起こした反動で私は畳の上に強めに叩きつけられた。今度は総悟が私の上に乗り、「良い眺め」と言う。毎回ながら、此奴本当にSだなと思う。ジト目になる私に口を綻ばせる彼は人差し指を私に向けた。
その指は私の頭に乗り、髪の毛を通る。
鼻筋、頬、唇。次々と線を描くようになぞって行く総悟に無言になって行く。頭部だけで済むかと思っていると、その指は私の首筋を通って鎖骨までやってきた。
そのまま、指はチャイナ服越しに胸、お腹へと。
「嫌がらねェのかよ」
「総悟に触られるのはいやじゃないよ」
若干照れている総悟に胸を鳴らせていると、彼は私の腕を掴んでは引っ張っぱり上半身を起こした。腕から手を離すと、そのまま私の両頬を掴んでタコのような顔にする。
「なァ、今からお前が引くようなこと言っていいか」
「ふん」
「んなこと言われるとテメェを抱きたくなる」
目を大きく開く。
それと同時に総悟は頬を掴んだまま私にキスをしてきた。驚きはしたけれど、決して引くようなことではない。総悟からそこまで好かれているのだと思うと嬉しい。
「総悟、今から総悟が嬉しがるようなこと言っていい？」
「おう」
「……総悟ならいいよ」
ニッと笑うと、総悟は「……クソ」と呟いて私を抱きしめた。照れ隠しか？可愛い人だ。
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まゆゆ(プロフ) - 星が10じゃ足りない‼︎ (5月7日 0時) (
レス) @page50 id: d6c6f36b97 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - ありがとうございます！楽しみにしてます！ (2018年11月3日 21時) (レス) id: 4f4766f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - のんのんさん» コメントありがとうございます！ハロウィン終わっちゃいましたが、続編にて書きますね！！ (2018年11月3日 19時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - リクエストいいですか？ハロウィンのお話読みたいです！ (2018年10月17日 17時) (レス) id: 4f4766f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - のんのんさん» コメントありがとうございます！いつもありがとうございます！イメ画描いてくださるんですか？！ぜひぜひ嬉しいです！！ (2018年10月14日 13時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2018年10月7日 18時
