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総悟の部屋引きずられてやってきた私は大人しく書類仕事に励む総悟の後ろで大の字になっていた。何もすることがなく暇を時間を暇暇しくすごす。



「……暇」



ようやく一時間が経過し、20回目の「暇」と発した。総悟はいつになく真剣に書類に向き直っていた。何の書類だろうかと、総悟の顔の横から覗き込んだ。集中していて驚いたのか、総悟はビクッと私から少し距離を取るように離れた。


首を傾げ、総悟が書いていた書類を見る。
「……あ、」と声を漏らした。彼が書いていた書類の内容は、例の誘拐事件のだった。5人逃げていたうちの4人は逮捕したらしいが、あと一人がまだ逃亡しているらしい。


書類に向き直った総悟から離れ、私は四つん這いで襖まで歩き、出て行こうとすれば「どこ行くんでィ」と言われた。ちゃっかり人の行動を見てんだから。



「……ちょっと」

「一人で帰んじゃねぇぞ」

「わかってるよ」



「んで、どこ行くんでィ」とまた同じことを聞いてきた総悟にブチっとキレては「トイレだよ!!」と叫んで走って出ていった。女専用のトイレに入っていき、用を足すと総悟の部屋までの廊下を歩いた。


ここで一人で帰ると明日以降のアイツの機嫌が悪くなりそうだ。ハァとため息を吐いて、総悟の部屋の前を通り過ぎた。そのまま、土方さんの部屋には入っていく。



「お疲れ様です」

「おう。まだいたのか」

「私仕事禁止だったこと忘れてた」



「土方さんも忘れてたでしょ」と聞く。すると、彼もそういえばと言うような表情になった。ほら、やっぱり彼も忘れていた。別にそれはどうこうという問題ではないけれど、今の問題は暇すぎるのだ。この時間が。



「総悟が帰してくれません」

「彼奴に捕まったお前が悪い」

「何で私が悪いみたいになってんの?」



土方さんの部屋に来れば何か面白いことがあるかもしれないと思ったけれど、何もなかった。「つまんないの」と言って彼の部屋から出ていき、総悟の部屋へと戻った。



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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 夜兎   
作品ジャンル:アニメ
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まゆゆ(プロフ) - 星が10じゃ足りない‼︎ (5月7日 0時) (レス) @page50 id: d6c6f36b97 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - ありがとうございます!楽しみにしてます! (2018年11月3日 21時) (レス) id: 4f4766f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - のんのんさん» コメントありがとうございます!ハロウィン終わっちゃいましたが、続編にて書きますね!! (2018年11月3日 19時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - リクエストいいですか?ハロウィンのお話読みたいです! (2018年10月17日 17時) (レス) id: 4f4766f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - のんのんさん» コメントありがとうございます!いつもありがとうございます!イメ画描いてくださるんですか?!ぜひぜひ嬉しいです!! (2018年10月14日 13時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/  
作成日時:2018年10月7日 18時

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