116 ページ19
*
「あ、万事屋ついたぜ」
俺がそんな発言をすると、Aは寄せていた眉を元に戻して「あっという間だったね」と言った。万事屋の玄関前にはチャイナがいて、Aを見つけるなり二階から一階に華麗に落ちて来た。
「A!銀ちゃんが今日帰ってこない言ってたアルから、私心配したヨ」
「サドに何もされなかったアルカ?」とAに抱きついたチャイナ。旦那は一体何を此奴に言ったのか。想像できるが、馬鹿Aにまで変なことを吹き込むのはやめて欲しい。それを言ったところで改善してくれる旦那ではないがな。
チャイナはAの安全を確認すると、Aの胸に顔をすりすりと擦りよせた。これ見よがしに「羨ましいダロ」という目を向けてくるクソチャイナ。チャイナと睨み合っていれば、旦那が出てきた。
こっちには降りてこないで上から「帰ってきたの?」とAに俺のいうこと信じなかったのかよ!と言っている。俺は旦那を見て言った。
「まだ時期じゃねェんでさァ」
「時期?」
「俺に絶対服従するように調教して、俺好みに育ててから喰わせてもらいまさァ」
「何言ってんの」と低い声が聞こえてくる。
それを無視していると、旦那は「おー、さすがはドエスな沖田くんだ」と子供のように笑った。俺に白い目を向けてくるAとチャイナを目に移す。
「なんでこんな人好きになったんだろう。今すっごい引いたわー。うわー。」
「このキモサド」
冷静に冷たい目を向けてくる彼女と簡潔にキモいと言ってくるチャイナ。「さっさと、Aから離れろィ」と手をシッシッと降る。なかなか退かないチャイナに、俺は無視してAに近づいた。
「チャイナが退かねェから其奴に触れねぇじゃねーかよ」
「もういいアルヨ!サドは帰るヨロシ!」
「いや、まだ」とAの首を片手で掴み、動けねぇように固定した。そのまま、彼女に顔を近づける。アホ顔で反応に遅れているAに笑っては其奴の耳を噛んだ。
「……ひっ」
「じゃあな」
小さく聞こえてきたAの声を聞き、俺は別れの挨拶をいい、彼女らの前から帰っていったのだった。
.
1309人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まゆゆ(プロフ) - 星が10じゃ足りない‼︎ (5月7日 0時) (レス) @page50 id: d6c6f36b97 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - ありがとうございます!楽しみにしてます! (2018年11月3日 21時) (レス) id: 4f4766f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - のんのんさん» コメントありがとうございます!ハロウィン終わっちゃいましたが、続編にて書きますね!! (2018年11月3日 19時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - リクエストいいですか?ハロウィンのお話読みたいです! (2018年10月17日 17時) (レス) id: 4f4766f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - のんのんさん» コメントありがとうございます!いつもありがとうございます!イメ画描いてくださるんですか?!ぜひぜひ嬉しいです!! (2018年10月14日 13時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2018年10月7日 18時