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「おっ、おっ、おおおおお!!!」
大江戸遊園地の前で目を輝かせているAを後ろに、俺は大人二枚のチケットを買っていた。やたら煩いその女は「ゆ!う!え!ん!ち!」とそばにいる小さなガキよりもはしゃいでいた。
こんな奴と1日一緒かと考えるとめんどくせェけれど、まあ惚れた弱みと言うものかそれは嬉しいことでもあった。なんだかんだ言って最近は二人でいることが少なかった。
「おい、入るぜ」
「うん!」
チケットを一枚やり、二人でゲートを通過する。
アレ乗りたい、これ乗りたいと遊園地のマップを広げている其奴に、「いいから少し落ち着け」と頭を叩いた。そこを押さえて「じゃあジェットコースターから」とアトラクションを指定して来た。
平日だから人が少なく待ち時間もそうかからない。女だから可愛らしい乗り物から来るかと思ったが、案外絶叫系を好んでいるそうで、彼女らしいと思った。俺らの番になり、二人で乗り込むと安全レバーを下ろした。
「私、ジェットコースター大好き!」
「そうかィ」
「なんだか風になった感じがして気持ちいいよね」
やっぱり変な女だ。
はしゃぎまくるAは、発車しだすとさらにテンションを上げた。上の方まで上がっていき、下りる瞬間手を上げて叫ぶ準備までしだす。
「んぎゃああああああああ!!!!」
赤ん坊かと突っ込みたくなる叫び方。
ジェットコースターが戻ってきた頃には、Aは静かになっていた。なんだかんだ言って怖かったのだろうかなんて考えはもう捨てた。
「総悟!!もう一回乗ろうよ。今度はバッグの奴に乗ろう!!」
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まゆゆ(プロフ) - 星が10じゃ足りない‼︎ (5月7日 0時) (レス) @page50 id: d6c6f36b97 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - ありがとうございます!楽しみにしてます! (2018年11月3日 21時) (レス) id: 4f4766f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - のんのんさん» コメントありがとうございます!ハロウィン終わっちゃいましたが、続編にて書きますね!! (2018年11月3日 19時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - リクエストいいですか?ハロウィンのお話読みたいです! (2018年10月17日 17時) (レス) id: 4f4766f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - のんのんさん» コメントありがとうございます!いつもありがとうございます!イメ画描いてくださるんですか?!ぜひぜひ嬉しいです!! (2018年10月14日 13時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2018年10月7日 18時