夜兎女の愛し方.【沖田総悟】

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目を覚ました私は大事をとって二日間さらに入院し、今日退院した。その間ずっと総悟は私のそばにいた。というのも、仕事があるのに関わらずそれをサボってだ。


土方さんや近藤さんもお見舞いに来てくれ、調子が戻ったら事情聴取に付き合ってほしいと言われた。総悟がサボっている原因である私は土方さんに謝って、誘拐事件のことも自分の不注意でなってしまったことを謝った。


彼は誘拐事件のことは気にするなと言ってくれ、総悟のサボりの件についても大目に見ているそうだ。「よかったな」と私の頭を撫でる彼に首をかしげた。近藤さんも異様にニコニコしていて「早く孫の顔が見たいなぁ」とか言い出していた。孫って…と引きずる中、私が思ったのは。彼奴言ったなーーだった。



「ありがとうございました」

「お大事に」



荷物を片手に病院でお世話になった看護師さんに別れを告げた。やっと退院だと万事屋帰ったら何をしようと考えながら病院を出ると外では総悟が待っていた。私に気づくと、彼は私のカバンを持ってくれた。


おっ、なんだかいつも以上に優しい。
ニコニコしながら、総悟と一緒に万事屋に歩いていると、彼は「キモい」と一喝してくる。総悟くん、私あなたの事関心してたのにそれはひどい。ニコニコしちゃってるのも全部アンタのせいだってのに。



「A、お前少しの間女中休んでいいって土方が言ってやしたぜ」

「え、でも私お金欲しいし」

「調子は良いだろうが、何人かまだこの前の攘夷浪士の仲間が逃げてんだ。大人しく万事屋にいろィ」



それを言われたら「わかった」と言わなければいけない。あの時は油断したけど次会ったら大丈夫だと思いたい。けど、そんなこと言っても総悟は簡単には頷いてくれないだろう。


なんだ、それならまた数日は彼に会えないままなのか。ふーん、へー、ほー。神楽ちゃんと思いっきりラブラブしてやる。



「屯所には来るなとは言ったが出禁って訳じゃねぇからよ」

「……？」

「この前の遊園地、もう一回やり直させてくんねぇか」



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