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「なんで俺までついて来なきゃいけねェんだよ」
「こんな若くて可愛い女の子が夜の9時にコンビニだよ?危ないじゃん」
夜ご飯を食べたあと、銀さんを無理やり連れてコンビニへとやってきた。アイスと飲み物、お菓子を籠に入れていると、銀さんは何のためらいもなく自分の買い物まで入れてくる。
それらを購入して、銀さんに荷物を持たせると万事屋に帰ることにした。ぶらりぶらりと歩いていると、銀さんは「お前、沖田君と明日デートだろ」と肘で私を突いてくる。
「デートじゃないよお出かけ」
「まだそれ言うか」
「しつこいなァ」
煩い銀さんを横に、歩いていると前の方に提灯をぶら下げた土方さんが歩いてきた。おそらく夜の見回りだろう。「お疲れ様です」と敬礼すると、彼は「あぁ」とだけ返す。
「なんだ買い物か」と言った土方さんに頷いて、お菓子を一つあげた。土方さんは「そういや…」と私の顔を見つめると「総悟と何かあったか?」と聞いてくる。何も心当たりがない私は首をかしげた。
「彼奴、お前が帰って一時間後ぐらいに戻ってきたがすんげェ不機嫌でよ」
「……でも私何もしてないし、仕事終わったら総悟にも会わず帰ったよ」
「……いや、何もなければ良いんだが、仕事サボってたから明日の休み取り消すぞって話したんだよ」
土方さんは元々明日総悟が休みでないことを教えてくれた。土方さんに頼み込んでわざわざ私と同じ日を休みにしたそうだ。そこまでしてたなんて思わなかった私は嬉しく思えた。
だけど、土方さんの言葉に私は目を見開いた。
「別に構わねェっつってよ。お前のこと話したら、睨んできたから」
「待って。私何もしてない…!」
「どうせ彼奴のことだから何か嫉妬してたのかもしんねェ。……気にするな」
そんなこと言われて気にしない奴がどこにいる。
私は銀さんに「総悟のところ行ってくる」と言うと、走り出した。
「なァ、俺思うんだがよAの奴総悟に惚れてんだろアレ」
「俺も思うけど、彼奴認めねぇんだよ。つーか、惚れるって意味すらわかってねぇと思う」
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美桜(プロフ) - non@nqrseさん» 返信遅くなってすみません!興奮したまま最後まで読んでくださいね!それと御指摘ありがとうございます。なおしておきました!まだまだこれからもよろしくお願いします! (2018年10月6日 18時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 神鬼*conさん» 返信遅くなってごめんね(土下座)珍しくやる気出てきてて、すらすら文が思いついちゃうんだよね笑まだまだ更新早めていきますよ〜! (2018年10月6日 18時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
non@nqrse(プロフ) - 連続コメントすいません!62話と63話同じになってます!! (2018年9月24日 19時) (レス) id: 0592968b68 (このIDを非表示/違反報告)
non@nqrse(プロフ) - 続編御目出度う御座います&有難う御座います!吉原の神威が出て来た所から興奮状態です!!!!更新頑張って下さいいいいい!! (2018年9月20日 13時) (レス) id: 0592968b68 (このIDを非表示/違反報告)
神鬼*con(プロフ) - うおわあぁぁぁぁぁぁぁぁ!続編おめでとう!更新スペース激早でビックリしてます!むりは程々やで!!楽しみにしてます! (2018年9月19日 19時) (レス) id: af0d4e115f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2018年9月19日 19時