夜兎女の攻略法.【沖田総悟】

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今日の仕事はいつもよりハードだった。
なんせ今日の夕食は、いつも二択から選べる選択食が三択になっている。そのため、夕食の食材もたくさん入ってきた。



「「「「…………」」」」



いつもはわちゃわちゃと話しながら調理に取り組んでいる女中さんたちも今日はピリピリと無言になり集中している。私もそんな中で、酢豚に必要な餡づくりをしていた。中華は得意分野なため、ささっと作り味つもりばっちひなところまでやってきた。


これができたら、揚げ物の補助に行かなければならない。大きなお鍋に蓋をして、火を止める。フライヤーのあるところまで行こうとすると、「A」と呼ばれた。


振り返れば、そこには総悟がいて目で「こっちに来い」と訴えられる。彼のところにいき、「今忙しいの。急用じゃないなら後からでいい？」と聞いて、了承を得るとフライヤーのところへと急いだ。


この前、銀さんに「沖田君に惚れかけてんだよ」と言われてからというものの、極力考えないようにして過ごしていたけれどやっぱりダメだった。銀さんの言う通り、よく総悟のことは考えている。


変に意識するのを避けるために極力一緒にいる時間を最近は減らしている。だけど、明日は彼と遊園地に行く予定になっているから前のように意識することをやめなければならない。



「(でも、明日楽しみだなぁ…)」



一日前から踊る胸に、思わず鼻歌が出る。

食事を作り終えたら、私も今日は早めに帰って明日の準備をしよう。





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「それじゃあお疲れ様でした！」

「お疲れ様Aちゃん」



仕事終わりに、総悟の部屋へと行ってみたが、彼はどこにもいなかった。いないのなら仕方ない、と紙切れに「明日楽しみにしてる」とだけ書き置きをして私は足早に屯所を出て行った。




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