夜兎女の攻略法.【沖田総悟】

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可笑しいといえば可笑しい。
けど、それは総悟への信頼度がレベルアップしたに違いない。これまでに色々ありすぎたのだ。前に比べて彼に対する"何か"が変わってもおかしくはない。


膝に肘を置き、頭のところで拳を作って考え込んでいると「なんだコレ」と銀さんの声が聞こえてきた。いないと思っていたけど、いたのか。顔を上げると、ちょうど私の買ってきた服を紙バックから出していた。



「うわああああああああ！！！！」

「うおッッ！！」



銀さんの手にある新しいチャイナ服を取り上げると、彼は「急に叫ぶなよびっくりするだろぉが！！」と怒鳴ってきた。私の方がびっくりしたんだよ。考え事してたのにいきなり現れて、人のもの勝手にみないでいただきたい。


頬を膨らませて、胸にそれを隠す私に銀さんにはニヤァと嫌に顔をニヤつかせた。これはめんどくさいことがまた始まってしまう。



「何だ何だ、新しい服なんか買ってよォ。もしかして、沖田君とデートかァ？」

「ち、違うよ。ただ今度の休みのとき出掛けないかって誘われただけ」

「それをデートだっつってんだよ」



「は？何言ってんの」とジロリと銀さんをみては、紙バックに服を直した。デートっていうのは、好き同士がするお出掛けのことだと、以前テレビで言っていた。だから、私と総悟のはただのお出掛けに過ぎない……はすだ。


そんな話をすると、銀さんは「普通に出掛けてる程度で新しい服買うか？」といまだに顔をニヤニヤさせながら言う。そりゃァ買うだろう。初めての遊園地なんだし、たまにはこういう可愛らしい服も着たい。



「あのさ、お前全然わかってないのな」

「え？」

「なんか沖田君が可哀想になってきたぜ」



何を言っているのかわからない。
銀さんは「お前、何だかんだ言ってよ沖田君に惚れかけてんだよ」と私の胸を突いて、「今もずっと考えてただろ」と言った。



「…………はい？」



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