年下彼女に要注意？【神威】

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「どんな手を使ってもでも」


「……ッ、」



いつもとは違った声色にゾッとした。
押さえつけられた手首を動かすが、彼の力が強すぎてびくともしない。



「離して…ください…」


「……」



震える声を振り絞る。

神威さんを怖いと思ったのは初めてだった。近づいてくる彼から顔を逸らすと、顎を掴まれて固定された。


「いや…っ」と言うも神威さんに無理やりキスをされて舌をねじ込まれる。息継ぎする暇も与えず、中をかき乱してくる神威さんの胸を必死に押す。



「いや…！」



ブラウスのボタンを外されて、胸をはだけさせられる。抵抗するけれど、今の神威さんには何も聞こえていないようだ。


漸く離れた口は神威さんの手で塞がれ、首筋、鎖骨と彼の唇が貼って行く。

こんなことになるはずじゃなかったのに。私の目からは自然と涙が溢れ出していた。



「んんんっ…！！」



神威さんの手を思いっきり噛むと彼はハッとしたように私の口から手を離した。「やめ……て……っ」と両腕で目の上を隠す。泣いていると思われないように歯を噛みしめるが何の意味もなさなかった。


私の上から退いた神威さんは「ごめん」と言って私のブラウスのボタンを閉めようと手を伸ばした。だが、その手を制した。



「……俺、」

「……ごめんなさい…ごめんなさい…っ」



何度も何度も「ごめんなさい」と謝る。

荷物を手に取り腰を上げて、部屋から出ようとすると手を捕まるがそれを振り払って私はそこから走って出て行った。


ひとりぼっちになったエレベーターの中で声を押し殺して涙を流した。




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