年下彼女に要注意？【神威】

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「私と会うことは彼女には黙っててください。今日の20時に○○○ホテルの入り口で待ってます」


「あァ、わかった」



令嬢からの電話を切り、スマホを机の上に伏せて置いた。例の話があるらしく、会わないかという誘いだったのだ。


向こう側の両親に見つからないようにホテルを提案してきた。Aに何と言おうか迷い、シンスケと食事と言えば信じてもらえるかとこれで行こうと思う。


ーーーコンコン

社長室の扉が数回ノックされた。
「どうぞ」と言うと、そこから顔を出したのはAで。どうやら出来上がった書類を持ってきたそうだ。



「ご苦労様」


「……いえ」



彼女から書類を受け取り、パラパラとめくって確認する。Aの綺麗な字が羅列しており、大丈夫かなと思った。が、ちょっとした記入ミスを見つける。



「A」


「はい？」


「またやっちゃってるよ」



「あっ、すみません」と頭を下げる。

書類を渡して「ここでやり直して行きなよ」と言うとそうですねと遠慮がちに言って俺のデスクの前にあるテーブルの前に座りせっせと書き直し始めた。



「あのさA」


「はい？」


「今日、シンスケと食事しに行くから夜ご飯は用意しなくて大丈夫だよ」


「あ…、わかりました。楽しんできてくださいね」



「高杉さんによろしくお願いします」とすんなりと信じてくれた。

ここはこうでいいんですか？と聞いてくる彼女の隣に座り、教えてやる。「私、なかなか上達しませんね」と言いながら訂正している。


ここから覗く彼女の首裏にキスをすれば、「ひっ…！」と声をあげてそこを押さえた。



「もう会社で変なことはしないでください！！」


「キスは許すくせにね」



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