年上彼氏に要注意！【神威】

older boyfriend 05 ページ6

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その日、会社が休みで神威さんからデートという名のお出かけに誘われた。神威さんの運転する車の中で先日の会話を思い出す。




「鬼兵隊っていう提携結んでる会社知ってるだろ？」

「はい、神威さんの古い友人でしたよね」

「そう。そこでちょっとしたパーティーがあるんだ」

ーーー佐倉についてきて欲しくて。



私をそこの社長に紹介したいらしく、ついてきてほしいとのことで。初めは私には無理だと思っていたが、もう鬼兵隊のパーティーには私も出席すると伝えているらしく。


そのためのドレスなどを彼が買ってくれるとのことで今神威さん御用達のお店に向かっているのだ。



「(デート……って言えるのかな)」



多少違う気がするが一緒にいられるならと目を瞑る。

数分してついたお店は私には目が眩んでしまうほど煌びやかで。硬くなる私に「行くよ」と手を繋いで堂々と入っていった。


慣れた口調で店員さんに「この子に似合うドレスお願い」と言って私の背中を押す。店員さんに連行されていく中、神威さんを見れば口元は弧を描いており。



「(……ズルイ、)」



私は着せ替え人形のようにいろんなドレスを着せられた。どれも素敵で私にはあんまりわからなかったが、店員さんが「神威様がお選びになりましたよ」と最後に持ってきたドレスに着る前にこれにしようと決めてしまった。


色は淡いピンクを基調としていて、ドレスの丈も短すぎず長すぎず。ドレスだから仕方のないことだけど、少し胸のあたりの布が少ない。だがその辺はショールなどでカバーすれば良いだとか。




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