年上彼氏に要注意！【神威】

older boyfriend 45 ページ46

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神威さんの車が見えなくなるまで見送って。部屋へと入っていった。


会社へのお土産と自分へのお土産が入った紙袋を机の上に置いて、台所でもらった色とりどりのストックの茎を短く切る。

花瓶がないため代替品に空き瓶に生けることにした。



「洗濯物洗濯物…」



昨日の衣類をカバンから取り出しては洗濯機の中に放り込む。洗剤を入れて回している間に明日の準備でもしよう。


だがこれといって神威さん家に行く時には必要最低限のものしか持っていかないため特に用意するものもなく。


リビングで椅子に座ってゆっくりとすることにした。洗濯機の揺れる音が鳴る中、「楽しかったなァ」と独り言を零してスマホを手に取る。


プチ旅行の間2人で撮ったツーショットの写真を指でスライドさせながらにまにまとにやけながら眺める。


昨日触れられた感触がまだ残っていて、神威さんの触れ方やキスの余韻が身体に記憶されていくようだ。



「うわっ、着信…」



いきなりスマホが鳴り、名前を確認すれば神威さんからだった。もう家に着いたのだろうか、「もしもし」と電話に出ると神威さんは「あ、A？」と私以外に出るはずがないのに確認してきた。


「Aです」と笑いを含めていうと彼は「……あのさ、」とどこか言いにくそうに言った。



「明日本部に呼ばれちゃって会えなくなったんだ」


「え、」


「何時に終わるかわからないから、明日は家でゆっくりしてなよ」



思わず黙っていると神威さんが「なに、寂しい？」と。電話の向こう側でにんまりしてるのが想像できる。



「……明日も一緒にいられると思ったんです」


「かーわいい」



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