older boyfriend 43 ページ44
*
翌日。
「神威さん大変です!!」
日差しが目に入りまぶしい。
ヤケに高い声の彼女が俺を揺さぶり起こしてくる。薄っすらと目を開けて、彼女の存在を確かめる。
Aはもう既に衣類を身につけており「10時ですよ!!」と無駄に慌てていた。時間はたっぷりあるのだからそんなに慌てる必要はないと言ってみる。
「……眠い」
「あれだけ遅くまで起きてるからですよ…」
「それはAも同じだろ」
結局昨日は何回かAと行為を繰り返していた。床に落ちたままの浴衣を手にとっては畳んでいる彼女に「元気だね」と。
「腰痛くないの?」
「目が覚めたときはアレでしたけど……って!!変なこと言わせないでください」
「はいはい」
顔を赤くして慌ただしく荷物に衣類を詰めて行くAを微笑ましく見つめながら俺も腰をあげて準備をする。
30分後には帰る準備もでき、2人で部屋から出ると受付で鍵を返した。大事そうに昨日花園で貰ったストックを抱えて車に乗り込んだAは「まっすぐ帰るんですか?」と問うてくる。
帰ってもいいがどうせ明日も休みだし、帰りにどこかに寄って帰ろうか。その趣旨を伝えるとAは賛成してくれて。
ゆっくりとドライブしながら自宅までの長い距離を走って行く。
「はい」
「ありがとうございます」
途中小さな道の駅であまおうのソフトクリームを買って、並んで食べる。俺は普通にノーマルなソフトクリーム。Aのを少し食べさせてもらうが、普通に食べるより少し甘酸っぱい。
俺のもどうぞと彼女の顔の前に出したソフトクリームを見てAはあーんと口にした。その時にそっと覗いた胸元から、昨日俺が付けた痕がみえた。
「A、もっと胸の閉まった服を着てよ」
「え?でもこれお気に入りで…」
「お前がそうであっても俺が許さないからこれで胸元隠しといてね」
俺のマフラーを彼女に付けてあげる。
そんな易々と他の野郎に見られては俺が嫌だ。
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美桜 - 続き待ってまーす!(笑) (2018年8月16日 10時) (レス) id: d5e35b6f92 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - 同じ名前ですねっ!とっても面白いです!!頑張って下さい! (2018年8月16日 10時) (レス) id: d5e35b6f92 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 紺谷 黎さん» コメントありがとうございます!私自身年上神威に甘い言葉を囁いてもらいたくこちらを書き始めました笑わわっ、そう言ってもらえた嬉しいです!!はい、友達ぜひ!笑笑 (2018年2月3日 23時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - みるくさん» コメントありがとうございます!3巻まで出すことにしましたのでまだまだよろしくお願いします!はい、無理せずに頑張ります! (2018年2月3日 22時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 真由さん» コメント、ご指摘ありがとうございます!訂正しておきました! (2018年2月3日 22時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2017年12月28日 11時