older boyfriend 40 ページ41
*
「うーん…」
夕食を終え、ホテルにある温泉に入りに来た。
体や髪の毛を綺麗に洗い、暖かな湯船に浸かって数分間。私は、悶えていた。
今日一日、神威さんとお出掛けをしてホテルに泊まって明日は明日でまたどこかに連れて行ってくれるらしい。
別に初めての二人きりの夜って訳ではないのに、無駄に心臓は音を立てて騒いでいた。今日の夜、何が起こるかはもう想像が出来ている。
「(……ダメだやめよ)」
想像を膨らませすぎてショート寸前になってしまった。顔の半分までお湯に潜り、ぶくぶくと口から空気を吐き出して行く。
湯船から上がり、他の温泉に浸かろうとあたりを見渡す。一人でゆっくりと楽しみたいなと人のいない湯船の中に入り。
「冷たっ！！」
まさかの水風呂。
急いでさっきの湯船に浸かり体を温めると、早めに温泉から上がった。
浴衣に腕を通し、髪の毛を乾かして軽く顔にパウダーを振るう。唇にコーラルピンクの口紅を塗って腰をあげた。
部屋に戻ると大きなダブルベッドに浴衣姿の神威さんが寝転がっていた。近づいて顔を覗くと彼は小さな寝息を立てており。
浴衣からちらりと覗く胸板にすべすべそうだなと直感する。無駄にばくばくと鳴り始めた私はため息を吐いてベッドの脇に腰を下ろして座った。
「女って風呂が長いね」
後ろから首に回された腕。
「起きてたんですか」と振り返らずに彼に問えば、狸寝入りをしていたらしく。
「女にはいろいろあるんですよ」と笑い返した。
神威さんの方に体を向ければ、彼は私の頭を数回撫でる。「そうだ」と何かを思い出したように発した彼は一度ベッドから離れると今日来ていたジャケットのポケットから何かを取り出して私の前にまた戻って来た。
「ちょっと早いかもしれないけど、この薬指に予約入れておこうと思って」
「……えっ」
「婚約指輪」と小さく吐き出された言葉に胸は動いて、薬指に嵌められた指輪をじっと見つめた。
「………神威さん、」
「なに？」
「私、神威さんのこと好きすぎておかしくなりそうです。……大好きです」
「……俺もA以外いらないや」
……そっと唇を合わせた。
.
older boyfriend 41 ※pink→←older boyfriend 39
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美桜 - 続き待ってまーす！(笑) (2018年8月16日 10時) (
レス) id: d5e35b6f92 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - 同じ名前ですねっ！とっても面白いです！！頑張って下さい！ (2018年8月16日 10時) (レス) id: d5e35b6f92 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 紺谷 黎さん» コメントありがとうございます！私自身年上神威に甘い言葉を囁いてもらいたくこちらを書き始めました笑わわっ、そう言ってもらえた嬉しいです！！はい、友達ぜひ！笑笑 (2018年2月3日 23時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - みるくさん» コメントありがとうございます！3巻まで出すことにしましたのでまだまだよろしくお願いします！はい、無理せずに頑張ります！ (2018年2月3日 22時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 真由さん» コメント、ご指摘ありがとうございます！訂正しておきました！ (2018年2月3日 22時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2017年12月28日 11時
