年上彼氏に要注意！【神威】

older boyfriend 27 ページ28

*



「神楽も神楽も！」



思わぬ来客に作ろうとしていたご飯を急遽オムライスに変更して。チキンライスを作ってはオムライスの上に乗せる卵を作っていた。


神威さんが帰ってくるのが楽しみな神楽ちゃんは、私のスカートを引っ張っては何かお手伝いしたいと言ってくる。


よっと、とチキンライスに卵を乗せて冷蔵庫からケチャップを取り出すと彼女を見れてリビングへと出てきた。



「これはね、神楽ちゃんの分で、こっちが神威さんの分。この卵の上にケチャップで落書きしちゃおっか？」


「うん！」



はいどうぞとケチャップを渡して、残り一つの卵を作る。

ガチャリと玄関のドアが開く音がして、それは神楽ちゃんの耳にも聞こえたらしい。彼女は落書きしていたケチャップをその場に置くと走って玄関に行き「にーたん！」と。



「神楽、ダメだろ。こんな遅い時間に」


「だって神楽、にーたんに会いたかったんだもん…」



神楽ちゃんを抱えて台所に顔を出した彼に「おかえりなさい」と言うと「ごめんね神楽の世話してもらって」と。


「神楽良い子にしてたアル！」と神威さんに抱きついている小さな体の神楽ちゃんに神威さんはお兄ちゃんらしい笑みを浮かべていて。



「でも、凄いですね。5歳でこんなところまで来ちゃって…」


「親父が仕事ばっかりで寂しかったんだろ」



自分の分のオムライスをリビングに持っていき、そんな会話をしていると、神威さんの膝に座っている神楽ちゃんが彼の分のオムライスにハートを書いていた。



「できたアル！見てみてにーたん！」


「ん、美味しそうだね。神楽、食べるからこっち座りな」


「うん！」



嬉しそうにはしゃいでいる神楽ちゃんと神威さんと私で、いつもとは違う賑わいが新鮮に感じる。神威さんたちの前に座ると私もオムライスに手をつけたのだった。



.
2日更新しなくてすみませんでした。
風邪とホームシック真っ只中で更新できる状態じゃなかったです、まだ本調子ではございませんがじゃんじゃか更新頑張って行きます…！

older boyfriend 28→←older boyfriend 26

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す