older boyfriend 14 ページ15
*
「大丈夫?」
躓いて転けかけたAにそう声をかけるが返答がなく、口をあんぐりと大きく開けたまま支えてもらっていた男を見ていた。
男は俺とあまり背丈も変わらず年齢と俺と同じぐらいだ。
「いつまで経ってもテメェは危なっかしい女だな」
「なっ、なんでこんなところに?!」
バッと彼から離れたAが後ろへよろめいてしまう。それを支えてあげればAはハッとして俺を見上げた。
「徳川財閥の警護に俺が抜擢されたんでィ」
「……へ、へぇ」
「知り合い?」と聞くと小さく頭を上下させて。
ぎこちない笑みを浮かべるAが「えっと…、」と彼のことを紹介し始める。
「こちら、高校時代のとも」
「元彼でさァ」
「ちょっ!!」
「Aが高2のときから付き合ってやした」
「沖田総悟でィ」と軽く自己紹介をした彼にAが「そーちゃんやめてよ!!」とあわてだした。するとAは口元を手で覆って俺の方をみた。
「(……なるほど)」
以前寝言で「そーちゃん」とこぼしていたこと、そしてそれは高校時代の女友達と俺に言っていたこと。
不意についてしまった嘘なのだろう。
悪意のある嘘をAがつく訳ないし。
「わかったわかった。君だったんだね。そーちゃんって。俺はてっきり女の子だと思ってたよ」
「へェ」
「あぁ、俺はAの"婚約者"の神威です。近いうちにAと"結婚"するんで。よろしく」
所々を強調して睨むように沖田を見る。すると彼も負けじと俺を睨み返してきた。
俺と沖田の間に挟まれているAは慌てふためいており「神威さん!!あっち行きましょう!!」と俺の腕を掴んだ。
「それじゃ俺たちはここで」
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美桜 - 続き待ってまーす!(笑) (2018年8月16日 10時) (レス) id: d5e35b6f92 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - 同じ名前ですねっ!とっても面白いです!!頑張って下さい! (2018年8月16日 10時) (レス) id: d5e35b6f92 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 紺谷 黎さん» コメントありがとうございます!私自身年上神威に甘い言葉を囁いてもらいたくこちらを書き始めました笑わわっ、そう言ってもらえた嬉しいです!!はい、友達ぜひ!笑笑 (2018年2月3日 23時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - みるくさん» コメントありがとうございます!3巻まで出すことにしましたのでまだまだよろしくお願いします!はい、無理せずに頑張ります! (2018年2月3日 22時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 真由さん» コメント、ご指摘ありがとうございます!訂正しておきました! (2018年2月3日 22時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2017年12月28日 11時