検索窓
今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:229,175 hit

緋君36 ページ37

*


星潰しが終了して3日。
怪我していた男の子も無事に元気に回復してきたようだ。妹と二人でキャッキャしている。それに混じるかのようにAも。



「私たちそろそろこの星去っちゃうから、妹ちゃんはお兄ちゃんが無理しないように手助けしてあげてね」

「うん!」



はい、これ消毒液。と女の子に小瓶を渡すAを遠くから見つめながら俺は彼女に「そろそろ」と言ってその場から去った。その後のことは知らないけれど、二人の家まで連れて行って戻ってきた彼女はもうここの住人だと言うように戦艦内をさまよっては俺のいる場所までやってきた。


3日もこの星にいたことについて再び感謝を伝えた彼女に不思議でしかなかった。どうして、彼女が礼を言うのか。普通言うのはあの子供達だ。彼女は助けたまでなのだから堂々としていればいい。

……やっぱり地球人はよくわからない。特にこの女は。



「次はどこに行くの?」

「さァね」



アンタ団長でしょ!と呑気に笑っているAを見つめては次に目を逸らした。ますますわからなくなってくる女という生物に、俺はおそらくうんざりとしていたのだろう。


再び目を向けたとき、Aは「…っう!」と口元を手で覆っては大きく咳き込んだ。驚いて「大丈夫?」と声を掛けると、Aは俺に背を向けて「あぁ、うん大丈夫!」と元気に声を上げてこちらを再び向いた。



「一ヶ月後、一度地球に行く。商談があるみたいでね」

「……そっか」

「まだ俺についてくるつもり?」



彼女の気持ちを再確認する。
パチクリと瞬きをしたAはニッと笑って「神威が私を好きになるまで死ねないからね!一生付きまとうつもりだから覚悟して」とストーカー宣言をした。

それに軽く鼻で笑って「じゃ、Aは長生きするんだね」とあしらう。



「それ私のこと好きにならないってことじゃん」

「絶対ならないよ」

「いつか"絶対"を取り消してやる」



はいはいと軽くあしらうと、Aは俺の横に来て「宇宙は広いね」と言った。



.

緋君37→←緋君35



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (196 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
365人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 神威、沖田妹 , 沖田総悟   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みのりんご。(プロフ) - こんばんは!これすっごく面白いです!1日で全部読んじゃいましたよ!笑 胸キュンですね! これからも更新頑張って下さい♪応援してます! (2018年5月12日 21時) (レス) id: f49bc83b4c (このIDを非表示/違反報告)
スーナ-suuna - 面白かったで!!更新待っとるからな!!頑張りんせえ!! (2018年4月7日 17時) (レス) id: 7986e66cd6 (このIDを非表示/違反報告)
†レオナ† - 緋君12の2行目の正確は性格じゃないんですか?勘違いだったらスミマセン. (2018年4月4日 10時) (レス) id: 99a9e4b4ed (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 夏向さん» わわ、夏向さんお久しぶりですね!よいおはなしを書けるといいのですが…!ツイッター始めたんですか??気づいてない場合が時々あるので申し訳ないです…。あとで確認してきますね! (2018年4月2日 20時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - ?京華月 桜?さん» いえいえ!!アドバイスもらえてこちらの方が嬉しいですよー!!たしかに京都っぽいところありますもんね。地方に住んでるからかなり難しい(汗)頑張りますね!!ありがとうございます! (2018年4月2日 20時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/  
作成日時:2018年3月31日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。