152 ページ44
.
その日の夕方。
皆が仕事を終え、俺は他の団員たちに紛れていた。夕食を摂りに来た数分後。
神威「今日はAの好きなチキン南蛮だね」
『チキン南蛮が好きなんじゃなくてタルタルソースが好きなの』
神威「そうだったね」
仲睦まじく食堂に入って来た神威とAさん。
確かに、プライベートに切り替えているAさんは仕事中と違って表情は豊かで可愛らしい。
だがしかし。
笑顔の彼女が持って来た夕食は、ゲテモノだった。うちの副長と勝負できるぐらいだろう。
さっき神威が言った通り今日はチキン南蛮。だが、その上に乗るタルタルソースの量は半端ない。チキン南蛮が全然見えない。
神威「俺、いつも不思議に思うけどAって脂肪摂取しすぎなのに太らないよね。お肉はついてるけど」
『仕事のストレスのおかげかも』
神威「それじゃないね絶対。夜動いてるからだよ。今日摂った分だけ、今日何回戦かいっちゃう？」
夜の話をする彼は輝いた顔をしている。
睨みながら食事をしているAさんは、頬にタルタルソースをつけては「黙れば？」と言っている。
夜の誘いを断られた神威は、ぶすっとし口に詰めこみきらないぐらいご飯を流し込む。
神威「……！A」
『…？』
神威「ついてる」
そう言って彼はAさんの頬についたそれをとってやる。夜食についてるデザートを彼女にあげる彼は、よほどAさんのことが好きなのだろう。
Aさんは、気づかないぐらい小さな笑みをこぼして「ありがとう」と言っていた。
夕食を食べ終えた二人が食堂を出ていく。
誰にも渡さないと言わんばかりに、Aさんの腰に手を回しながら出て行く神威。
団長「ほらな？見ただろ」
確かに彼らは恋仲であった。
しかもラブラブだ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 548人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美桜(プロフ) - 青花さん» そうですね、「妊娠→出産→子育て」ってのが結構先になるかなって小説の構成上なるんですが、早めに読みたいとなれば番外編設けたりしようかなとは思ってます…！いろいろこちらでも考えてみますね。すみません、リクエストいただいたのに遅くなり…。 (2017年10月9日 11時) (
レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 枕崎。さん» お返事遅くなってすみません！毎日の楽しみにしていただけて嬉しいです！！ 更新頑張ります！ありがとうございます！！ (2017年10月9日 11時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
青花 - 私のリクエストって、もう少し先ですか？ (2017年10月9日 3時) (レス) id: 5cff1d23de (このIDを非表示/違反報告)
枕崎。(プロフ) - コメント、失礼します。いつもいつもこの小説の神威くんにキュンキュンさせていただいております！毎日の楽しみとして読ませてもらってます！お願いします。更新頑張ってください、応援してます！ (2017年9月17日 12時) (レス) id: 308a21cffc (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 真由さん» コメントありがとうございます！修正しておきました！指摘ありがとうございます！！ (2017年9月10日 21時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2017年8月6日 10時
