団長と、好きなコト。【神威】

149↓あんぱん潜入捜査 ページ41

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「いいか？絶対ェ見つかるなよ」

「わかりました。任せてください、
ーーー副長」




そんなことから始まった潜入捜査。

今回のターゲットとなるのは、宇宙海賊春雨第七師団。そこへの潜入捜査だった。



宇宙海賊春雨の中でも、団員が夜兎族で構成されているその師団に潜入だなんて副長の考えることは恐ろしい。


もし途中でバレでもしたら、俺は宇宙のあんぱんのカスになってしまうのだろうーーーそんな遠い目。




『初めまして、Aです』


山崎「は、初めまして！……ジミーサガルです！」




新入りとして出迎えてくれたのは、この団きっての女団員であるAさんだった。


本名そのまま伝えれば、俺が地球人だということがバレてしまうので、我ながら変だと思う名前をつけた。心なしか自虐している。





『わかりました。あん○んマンですね』


山崎「いやジミーサガルだってば」


『あっ！ごめんなさい！ジャム○じさんですね！』


山崎「アンタ人の名前覚える気ないでしょ」





どうやらAさんは名前を覚えるのが苦手らしい。あん○んマンだって、俺があんぱん臭かったからというだけで命名したらしく。



他の団員にもそうらしい。団長であるあの戦闘狂の神威にも、万事屋にいる妹のチャイナ娘の名前と間違って読んだことがあるとかないとか、



まあそんなことはいいとして。

名前をしっかり覚えてもらっても1週間の捜査にすぎない。彼女は「サガルさんですね」と言って、戦艦の中を案内してくれた。



『……こっちが、……ってあれ？』


山崎「あの、こっちじゃないですか？」


『でした！ごめんなさい。まだ時々間違えちゃうんですよね』


山崎「アンタここの団員になって何年なんですか」


『4年ぐらいです』





どうやら方向音痴らしい。





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