団長と、好きなコト。【神威】

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お腹が空き、Aを連れて食堂へとやってきた。
そして、小さな彼女を見て団員たちが混乱してしまいあと後後悔。


もっと慎重に動くべきだったか。


その後は、いつもどおり…の流れになるはずもなく部屋に戻る途中、なぜかはしゃいでいる彼女が俺の目の前で、何もない頃で躓いた。


この頃から何もないところで躓いていたのか、駆け寄って「大丈夫？」と聞けば顔をあげたAが涙目になっていた。




『痛い…っ』


神威「！！待って、泣かないで頼むから」





俺はAの涙に滅法弱いのだ。

泣きだす彼女をなんとか泣き止ませる。泣き止んだあと、大きなため息がこぼれた。




神威「(でも、ーーーあれ？)」




だけどその違和感に気づく。
何があっても泣かない彼女が珍しい。


小さいからそうなのかと思ったけど、14のときの彼女も俺が泣かせてしまったとき以外は泣くことはなかったのに。




神威「(泣かない理由ってこの頃の後ぐらいに何かあったのか？)」




疑問には思うけれど、今の彼女にとやかく聞けない。戻った時にでも聞いてみよう、と彼女を抱っこする。


「うわっ、お、重いですよ！」と顔を赤くするAに笑って「重くないよ」と言ってあげれば「う"ぅっ」と少し呻き声をあげた。




神威「ねぇ、A。お前、今好きな人いる？」


『え？いません』


神威「ならよかった」





二人して同じことを聞いている
夜兎カップルだった。





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