団長と、好きなコト。【神威】

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Aを胸に収め、洞窟へと入って来たカップルが俺たちを通り過ぎでて行ったのを見届けると彼女を胸の中から解放してやった。





『はぁ、……見られなくてよかった』


神威「続きしよ」


『ちょ！』





誰もいないのを確認して、安心しきっているAの胸を触ればAが俺を叩いて来た。Aだってディープなキッスに便乗してきたり、乗り気だったのになんでダメなんだ。



Aの拳が頬に飛んできて、痛さのあまり頬を押さえているとAは水着の紐を元に戻して「早く出よ！」と先を歩き出した。





『きゃっ！』


神威「A？」





出口をでたところ、Aが悲鳴を出した。
何事かと思い、急いで彼女に近寄れば子供たちの水鉄砲でAの顔に水を勢いよく発射させたようだ。


「は、鼻に入った…っ」と涙目になり鼻を押さえているAに「大丈夫？」と聞いて肩を震わす。やばい面白い。





「あっ！すんません！わざとじゃないんで！」


『そ、そっか。わざとじゃないなら怒れないよね。うん。人の顔に向けちゃだめだよ』


「はーい」





穏やかに言っているけれど、子供に向けているその笑顔は引き攣っている。子供たちが離れていった後、俺を見て「鼻痛いっ」と。




『何笑ってるのよ』


神威「ご、ごめんつい…」




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