団長と、好きなコト。【神威】

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蓮「Aが言ってた通り嫉妬深い人なんですね」


神威「嫉妬深くて何か悪い？生き物ってのは一つのものに執着しやすいんだ」


蓮「ふーん。好きな相手を縛ってでも？」






扉の向こうから聞こえてくる神威と蓮の声。
扉一枚を挟んだそこにAはいる。扉に耳を当てて、外の様子を伺うが不穏な雰囲気しか感じられない。



ーーーどうしてこうなってしまったんだろうか。

今日一日中、久しぶりに会った"____"につきっきりだったのが悪かったのか。神威の機嫌を損ねてしまった。




神威「人の女に手を出そうとするとはいい度胸だね」


蓮「出そうとはしてないですよ」


神威「今はしてなくても昔はいろんなコトあいつでやってたんだろ？」





怒りの全てを蓮にぶつけている神威は「俺だって、」と言葉を紡いでいく。




神威「お前は"昔"かもしれないけど、俺は今のAとあんなコトやそんなコトもやってる。この前だって、Aと【ピーーー】したし【自主規制】もした。お前なんかよりAが俺に感じてる顔だって何回も見てきてんだよ」


蓮「…………うわっ、」





神威のあんだー18の発言に蓮は引き気味である。
扉の向こうにいるAは扉を蹴って神威に「なんてこと言ってんのよ」と叫んだ。




神威「出てくるなつったろ」


『神威が変なことばっかり蓮に言ってるからでしょ？！』


神威「お前が堂々と俺の前で他の男と寝ようとしてるからだろ」


『なんで弟と一緒な寝ちゃダメなの？！！』







神威「ーーーは？弟？」


『弟よ！！さっきから聞いてれば人の女に手を出すなやらなんやら！！』





「は？待って。ーー弟？」とパニック中の神威は何度も彼女へと問うた。カンカンに怒っているAは「弟だってさっきから言ってるじゃん！！」と神威の背中をパンパン叩く。



その傍、ーーー二人の様子を、いや神威の慌てぶりを見て肩をふるわしている蓮。




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