禁 制 恋 愛 .【神威】

Bergamo8 ページ9

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「ーーー誰アルカ？」




彼女は私と同じ青い瞳を持っていた。

私と同じように肌が透き通るほど白く、この国ではあまり見られないチャイナ服を着ていた。




「…………あなた…」




他人とは思えない"何か"を感じる。

私の言葉に顔を歪める女の子は、不思議そうに私を見つめてからニッコリ笑った。




「お姉さん、私と会ったことあるアルカ？」


「いえ……、これが初めてです」


「なんか他人とは(・・・・)思えないネ！私、神楽言うアル。お姉さんは？」


「Aです」




神楽ちゃんも私と同じことを思ったようだ。
だけど、特に何も気にしてないのかニコニコと私には接してきてくれる。



………ん？神楽ちゃんって確かそよがよく遊んでいる子の名前だった気がする。




「もしかして、そよのお友達ですか？」


「そよちゃん知ってるアルカ？」


「はい、妹です」


「妹？全然そよちゃんと似てないアルナ」


「はは……、よく言われます」




神楽ちゃんは時々城内に遊びに来ているようで。
今まで会わなかったのも私が部屋からあまり出なかったからだろう。



彼女は「お姉さんの瞳綺麗アルナ。私と一緒ヨ」と大きな瞳を私に見せてくれる。その瞳の中に移る私は戸惑った表情をしていた。




「こいつと何やってたネ」


「城を抜け出して遊びに来たんです」


「おーおー、見つかればサド打首アルナァ。ハッ、さっさと首幕府に献上するヨロシ」


「俺の首取る前にテメェの首とったろかァ？あ"ぁ？」




この人たちは仲が悪いのか、睨み合っている二人の中に入り「次行きますよ」と沖田さんを宥める。


神楽ちゃんは「また会おうネ」と言うと酢こんぶをしゃぶりながら先の方へ行ってしまった。




「神楽ちゃんとは仲が悪いんですか？」


「おう。犬猿の仲でィ」



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